第2話 猶太人は中国人(の若者)を騙せるのか

猶太人にとって、中国人というのはハードルが高いでしょう。

歴史の無さと文化力の希薄さを、聖書によって辛うじてカバーしてきたアメリカ人とはわけが違い、中国人には濃い血と重厚な文化という強固な壁がある。


アメリカでは、かつて「荒野の7人」という西部劇によってベトナム戦争を正当化し、多くの若者を「正義の戦争」へ駆り立てるという、ハリウッドお得意の洗脳・煽動に成功しました。

当時、モハメド・アリというプロボクサーだけが「おれは黄色い顔をしたベトナム人に恨みはない。」「アメリカで黒人を差別する白人こそ俺の敵だ。」と叫んでチャンピオンベルトを剥奪され、社会から(一時期)追放されました(猶太人の洗脳に染まらなかった)。


ここ最近の人民報 日本語版の記事、特に中国の若者に関する記事を見ると、中国人の若者も彼らを見守る年配者も、日本人や日本人以上にフラついている韓国人とちがい、地に足のついた・しっかりした精神を維持している。若者を毒する精神的攻撃に対する政府の防御壁がしっかりしているし、個人的にも「太極拳や気功法」によって、各人が強固な中国人性・精神文化を守る術を知っている。

日本人は座禅によって本来の自分を掘り起こすことができる、と考えている人が多いかもしれませんが、わずか80年前「天皇主導の無茶苦茶な戦争に簡単に乗せられてしまった日本の若者」に見るように、これ不可能でした。

座禅で真に自分が進むべき道を見いだすことはできない。本来の自分ではなく「世俗的な自分の欲望に適う自分像」という妄想を作り上げて自己満足するだけ。

だいたいからして、「座るだけで本物になれる」わけがない。「学問に王道なし」とは本当です。

むしろ、中国人だの日本人だの関係なしに、太極拳のような「繊細な動きのある集中法」の方が、ずっと効果・効能がある。

日本全国の禅寺は、商売として座禅をやるのは結構ですが、せっかく本堂という広い場所があるのですから、そこを太極拳のトレーニング場所にして、銭カネ抜きの社会奉仕として有効利用したらどうでしょうか。

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