第14話 決戦前夜!
「なにマンガみたいな事いってるの?」
ようやくナオミに会う事が出来たが、コロナ族とオミクロン族の確執や人々がコロナの変異株としたオミクロンは、コロナの最大の敵で人類の救世主になるかも知れない事を如何にナオミに信じてもらえるかが喫緊の課題として、亮一に重くのし掛かっていた。
「でも、そのカプセルを頑丈に作らないと・・・。」
ナオミは嫌々亮一に会って亮一の思いの丈を聴くと、ナオミの看護師シップがメラメラと燃え出した。
「カプセルは溶解性があるからね、秒殺しなければならないよ?」
オミクロンがカプセルに入ってコロナを待つという事は理論的に困難だ。
カプセルに入って運よくコロナと遭遇出来たらもうけモノ。
しかし、コロナはオミクロンより狂暴そのもの、飛び道具が有れば使いたいと、久美ちゃんに聴いた事が有るが、どうやって持ち入れるかだが、話しを原点に戻し、スーランがやってきたのを機に一気に飛び道具を使う事になった。
スーランを仲間に入れその意見を聴くと銃は散乱弾専用の銃があり、高齢者の体力を保持しコロナ族を駆除するには至近距離で発砲し、ヒットすればコロナの体内で炸裂する弾丸がある。
メタルジャケット弾だ!
これに当たれば弾丸が体内にめりこみ丁度良い所で炸裂する。
コロナのボディーがバラバラになるという訳だ。
弾のカートリッジには、散弾粒が入っており命中したら弾丸が爆発し、散弾丸が八方に飛び散り流石のコロナ族も一溜りもなくバラバラになります。と、スーランが助言をくれた。
「久美ちゃんには白血球大の大きさに変化してもらうが、一立方ミリメートルには、白血球の9000匹が久美ちゃんの周りにウヨウヨ居るからそれを駆除しないでコロナを撃つ事が出来る技術が必要なんだよ。
しかし、ヤバイのが好中球なんだ。白血球内の警察の役割をしているんだ!
カプセルが溶けても久美ちゃんは、無事に帰って来れるかどうか?」
「大丈夫です双子中さん?私は死ぬつもりなんですよ?コロナ族を駆除する為に地球にきたのです任務が終わるともう任務はありませんから消えても良いという事ですね・・・。
切ない。刹那過ぎる!亮一の胸中に一抹の寂しさが溢れて、どうしようもなく人恋しさに苛まれていた。
亮一はオミクロン族の久美ちゃんの事が頭から離れず眠れない夜を7日間、騙し々々、過ごしていた。
もしも久美ちゃんと付き合ったならデートはどうする?映画でも観に行く?久美ちゃんは人に化けられるし、繁華街で腕組んで歩いても怪しまれない。でも・・・。
コロナ禍、宗像変態!と、ラップで揶揄されるかも知れない。
あ、あの・・・上善寺さん? 久美ちゃんがカプセルの中に入れる大きさにしかも注射で体内に送り込むからそんな大きさにできるのかな?カプセルの大きさは・・・。」
「無理!」瞬殺だった。一刀両断にされた。
「注射器に入れる時点で液体まみれなんだよ?つまりはカプセルが溶けて裸の久美ちゃんが死ぬ・・・。」
だったら体外で戦えば良い!
咄嗟に亮
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます