第2話 運命の出逢い
チラッと久美の横顔を見ただけで、直ぐに仕事に取り掛かった。
何しろ決算期前に新型車が発表されたとあって自動車業界は、俄に活気づいていた。
小指が無い亮一にも活躍の場が与えられて水を得た魚の如く活き活きと営業活動を展開していた。
「新車展示場にお客様です。」
いつもなら5分程モタモタしてから接客に出るのだが、今回は違った!
いそいそと2階営業課フロアから1階新車展示場へ一目散に・・・。
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