最終盤ネタバレ設定

ヴァーゲ

 インベーダーと呼称されている生命体の正体。

 始祖種族が存在した時代から存在する単細胞生物群。

 生物としては宇宙に存在する反宇宙物質(本編中では『宇宙のデストルドー』と表記)を吸収し、霊素エーテルを生成する生物であり、基本的には眼には見えないだけでありとあらゆる場所にこの生命体は存在。

 反宇宙物質とは、宇宙そのものの終焉へと導くエネルギーであり、物質とはついているが目視はできず現代の計器では観測することも不可能。また宇宙の終焉と再生のループを繰り返すためには必要不可欠なものである。

 その終焉を緩やかにするための存在が、ヴァーゲである。

 ヴァーゲの存在する場所は宇宙空間だけでなく人の生活する惑星でも例外ではなく、惑星内の霊素エーテルもこの生命体が発生させている。

 1万2000周期ごとに人類にとっての脅威として立ちはだかるのは、人類によって霊素エーテルが消費されすぎることで宇宙を満たす反宇宙物質が増えすぎるのを防ぐためである。

 主に2つのグループに区別され、惑星や宇宙空間に存在し、他のヴァーゲと結合していない自然融合型。そして、人類にとっては脅威となる宇宙の秩序として存在する結合群体型である。

 その結合群体型の中にも固体差が存在し、多くのヴァーゲが結合した群体であるほど高い能力を持つ傾向にある。

 また結合群体型のヴァーゲは他の群体とハイパースペースリンクに似た高速交信を行い、その中継を行う女王となる群体が存在しているのも特徴である。



・ヴァーゲ群体


怪獣型群体タイプα

 現代の人類が初めて遭遇した群体。

 高い戦闘力を持つが、近接戦以外ができず、怪獣のような姿をしている以外の特徴がない。


怪獣型群体タイプβ

 怪獣型群体の各部に甲殻が追加され、防御能力が向上した群体。

 重量が増えた分、スピードは落ちたが近接戦闘の威力が増加している。


怪獣型群体タイプγ

 怪獣型群体が戦闘艦と融合し、人類の武器を利用した群体。火力も取り込んだ戦闘艦のものよりもはるかに強力。

 ただし、機械化部分はヴァーゲ本来の防御能力よりも劣るため防御力においては低下。

 またこのタイプの群体は体内に異常な出力を誇るプラズマドライブを持ち、それが爆発することで周辺に多大な被害を与える為撃破することすら危険。


古代魚型群体タイプα

 板皮類の姿をした群体。高い防御力を持った頭部は、非常に硬く、ビームすら無効化する一方、身体の部分は防御能力がほとんどない。

 攻撃手段もその硬い頭部を使った突撃と、顎によるかみつき攻撃くらいしかない。


古代魚型群体タイプβ

 シーラカンス類に酷似した姿の超巨大群体。戦闘力よりも防御力に特化しており、全身の鱗型の外殻は非常に防御力が高いだけでなく、これそのものが切断能力を持った武器でもあり、これらを飛ばして攻撃する。

 防御に特化している分動きは遅いが、口の中に自分より小型の群体を格納しており、空母のような役割を果たす。


三葉虫型群体

 三葉虫の姿をした小型の群体。戦闘力はほとんどないが、他の群体に張り付いて頑丈な外殻を盾として用いる。

 身体の底面についた顎の力が強く、ソリッドトルーパーの装甲程度なら容易にかみちぎれる。

 加えてソリッドトルーパーと比較しても小型であるため、ソリッドトルーパーでの対処は困難。

 同時に底面は防御力が低く、通常火器でも致命傷を与えることができる。


直角貝型群体

 円錐状の外殻と軟体の身体を持つ小型の群体。移動速度が速く、突撃だけで簡単に戦艦の装甲を貫通。ソリッドトルーパーなら難なくえぐり取ることができる。

 外殻はビームとレーザーを一切通さない上、真正面からの攻撃は通用しない。

 一方、側面からの物理攻撃にはめっぽう弱いという弱点が存在する。


広翼類型群体

 ウミサソリのような姿の群体。機動性に優れ、ハサミによる近接攻撃力を主な攻撃手段としている。

 防御能力はあまり高くなく、レーザーやビームも通用する一方で、実体弾はほとんど効果がない。


女王群体

 群体の特徴である超次元相互通信の仲介を行う巨大な群体。その姿はクリオネに酷似している。

 また、その役割からこの群体がもし消滅すると、ヴァーゲ全体の相互通信が困難になりほとんどのヴァーゲが機能不全を引き起こし、自己崩壊する。

 しかし、女王群体の役割はヴァーゲを生産する珊瑚型群体の守護である。

 そのため女王群体の戦闘能力および防御能力は非常に高い。


女王群体(擬態)

 ノヴァブラスターを受けて自身を構成するヴァーゲが消滅していく中、その元凶であり最強の存在であると認識したハイペリオン・ノヴァの姿をコピーした姿。

 自身等を苦戦させた他の機体の武装も形だけは再現できる。

 劇中ではネメシスのクラックアンカー、タリスマン等の使用するメガフラッシャー、モルガナ・フルパッケージのミサイルなどを使用したが、形状のみを再現している為原理は異なる。

 しかしこの状態でもノヴァブラスターによる影響は残っており、新たなヴァーゲを補充してもそのによって常時崩壊していく状態であるためその時点ですでに女王群体の命運は決まっていた。


珊瑚型群体

 戦闘力を持たない群体。防御能力も低いが、反宇宙物質を浄化する能力に特化しており、この群体の周辺は霊素エーテルの濃度が濃い。

 役割はかなり限定的であるため、女王群体が消滅しても機能不全を起こさない。

 またこの群体が細胞分裂を行うことで、ヴァーゲは数を増やしている。

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