本人知らぬ間転生はやめてください!

@TATAKAWA

ミスったけどいいか転生ね

「こんにちは、勇者さん」

 

目が覚めた時彼女はそこにいた。

僕は普通だと思いたい高校生、今日も帰って寝たハズなのだが


「どうしてこんなところにいるの!?!?」

僕は死んでいないはず!てか大体こういうのってさ

死にました!あー可哀そうですねはい、転生

ってのが普通だと思うんだけど

いや...もしかしたら


「僕はころ」

「されてません」

「じゃ何故」

「気分です」

「え、じゃ僕は君にころされ」

「てませんね、普通に寝ていたところを普通に魂を持ってきました」


あーこれは夢なんだきっとそうだ

目を閉じて開けてみればきっと....


「全然白い世界じゃねぇーか!!」


ふぅー

一旦落ち着いて相手をよく見るところから始めよう

えーと、白い翼に、白いワンピース、裸足で......


「死後の世界か、天使くらいしか思い浮かばねぇー!!」

「うるさいですね、そろそろ説明してもよろしいですか?」

「は、はい....」

「まずは、山口様は布団で寝ていたところ、運悪く....」


え?やっぱ死んでたの?


「私が転生で遊んでいたときに出来た空間に運悪く魂が入り込んでしまったという形になります

そしてここに来たからには転生先の世界の一部を救ってくれないと元の世界には帰れません」

「一応なんだけど、生きてはいるんですよね?」

「はい、生きてはいますよ」


よかった~一応生きてるんなら帰れるってことだし

早く終わらせて帰ろう


「えーこちらの説明を簡単で分かりやすく、しかも詳しく書いたものが

こちらになります」

「え、じゃさっきの説明いる?てか説明してた?」


でもすっげーわかりやす

ん?なんだこれ

(これら全てのステータスは上書きされますのでご注意ください)

ジョブでもあるのかな、でも世界救うなら勇者しかないっしょ


「読み終わりましたか?」

「は、はい終わりました」

「では、向こうの世界へと魂を飛ばします」


彼女がそう言い終わると僕の体....いや僕の魂は光始め

落ちていった───


「あー!ここ間違えてるじゃない、後で文句言わなくちゃ」

(その他すべての世界でのステータスは上書きされます)

「まぁいっか、終わったら戻ってくるし~」


────────────


浮遊感がある、多分落下中だろう..

え、なんか遅くない?死ぬ前のあれじゃない?

あーまずいやばい

あ、涙でてきた


「死にたくなああああああああああああああああああああああああああああ」


グシャア~という音と同時に意識を失った

意識はない、それだけはわかるなのになぜか考えられる

これは勇者としての力なのか

暖かく感じるこれはきっと誰かが僕を見つけて布団とかに

入れてくれてるに違いない

ここでヒロインと出会い素敵な冒険が僕を待ってる

さぁ、そろそろ目覚める時間だ

行こうか──

そして目を開けた


「ふぁ~おはようございます、助けてくれて....」


あれ、なんか僕回ってね?え、手足が縛られてる?

下には火?


「食いもん焼く時のあれじゃねーか!」

「すみません助けて下さいお願いします何でも、はしませんけど

お願いします!!!」


僕を焼いているのは一応人間らしい

一応見える限り僕も人間だ


「あのー」


は!?このすごいヒロインらしき声

物語として進んだ気がします

こんな可愛い声の人と旅ができるなんて

あーよくわからんかった人よ感謝します

そう思いながら僕は声のする方向を見る

可愛い...凄い整っている、てか僕の事回してるのこの人やん

え、え、わからない...え、助ける感じの流れかと思ったら

まだ回してるじゃん.....

そう考えていると彼女は


「あのー!暴れないでもらってもいい..ですか?」


ふわ~って見えたのは気のせいだと信じよう


「いや、僕人間ですし食べても美味しくないですよ!」

「人間のお肉は久しぶりなの、だから大人しくしててね」


あ、ダメだ死ぬ殺される

いやでもこんな可愛い子に食われるなら....


「おい、ほんとに大丈夫かよ...アイリス見てからすっげぇにやついてんぞ

こいつ魔物か何かなんじゃねぇーか」

「失礼だな!人間だわアホ」

「ほら彼はこう言ってるから食べられるよ」

「絶対美味しくないぞ殺して捨ててもいいんじゃないか」


僕....転生初日気絶中に捕らえられて食われる感じ?

神様ヘルプ的なのない感じ?

え、終わりっすか?

そんなことないって信じたくはあるんだけど

暴れてみる?やっとく?

多分暴れるというより揺れていたの方が正しいだろう


「あ」

「あ」


僕たちは混乱した揺れ始めて2分くらいだろうか

めっちゃ普通に落ちた、うん火の中に


「あっつい、いてぇええええええ」

「待ってください!今晩のお肉~」

「待てと言われて、あっつ、待ったらそれは馬鹿だよ覚えとけ」

「ほんとに、はぁはぁ、待って..くださ..い」


僕は50メートル6秒台中学のシャトルランでは130を超えている

高校入って少し遅くなったかな、でも体が軽い

ふと後ろを確認してみる

彼女は倒れていた

僕は一応決してやましいことはないが

助けておくことにしよう

そうだ恩を売るんだやましい気持ちではない

決してだ──


体感5時間くらいたったころだろうか

彼女が目を覚ました


「ここは...どこ?」


彼女はあたりを見渡し僕を見て


「お肉さん!戻ってきてくれたのですね!」

「いや、お肉ではねぇーよ?全然お肉じゃねーよ?」

「でもおいしそうに焦げてるじゃないですか」

「お前が焼いたんだよ!」


おっといけないここは異世界、現実とは違って僕は自信がある

優しくいい感じの事を言いこの子を仲間に入れ

最高の異世界ライフを過ごすのだ!


「それで...えっと君は何故人間を焼いたんだ?」

「食べれそうだったからです!」

「え、ほんとに食えると思ってたの?」

「お肉さんすっごい白かったから油たっぷりでおいしそうだったので」

「死んでただけだろ」


ボソっとそんなことを言い

一旦冷静に考えどうしたら彼女を仲間にできるか考えた

とりあえずだな...


「君の名前は?」

「私はアイリスです、お肉さんは?」

「や、山口.....」

「やま?肉さん?」

「山口だって」

「それで、なんで人間なんか食おうとしたんだ?」

彼女は下を向き話し始めた

「魔物の群れがって言ってもゴブリンの群れなんですが

もともと暮らしていた村をいきなり...

それで逃げた村人たちで新しく村作ったんです

ですが...私たちの村は貴族の領土で

勝手に移動させるなだの色々で

食料全ての没収などで私たちを苦しめて」

そう言い泣いていると.....思っていた


「あーイライラしてきた、あの無能クソ貴族が

ただのゴブリンだぁ?お前ら見たこともないくせに

っていうかお前の領土だろぉ?ゴブリンの一匹でも入れてんじゃねーよ」


僕は理解した、優しい人間などいない

初めからわかっていた彼女は

多分サイコパスだ.....


「まぁまぁ落ち着いてください、アイリスさん」

「あ、お肉さんは私のお父さんやお母さんの為に焼いて

持っていかなくてはいけません。

なのでお肉さん──」

「"死んでください!”」


え、こわ シンプルにこわ

誰です?まだ10代前半にしか見えない可愛い少女に

こんなこと教えた方


「と、取引をしよう!」

彼女が見た目からやばい包丁を取り出したと同時くらいに

そういった


「取引ですか?お肉さんがいれば1カ月は過ごせるのに...」

「やめろぉ!」

「コホン、それで取引なんだが!僕がその食料問題をどうにかしよう!」

「お肉さん...みんなの為に──」

「任せてくれ、僕は多分強いから!」

「みんなの為に自分から食料になりに行くなんて」

「いやならねぇーよ?普通に村取り戻すだけだよ?」

「え、お肉さん....」


ふっ、これは惚れたかな異世界だしそんな感じになってくれなきゃ

おもしろくない


「でも普通にお肉さんが食べられてくれれば1カ月も持つんですよ?」

「え、まだその話するの?」

──────────


そうしてなんやかんやでいろいろあり

彼女を説得「できなかったら僕が食べられる」で話がついた


「とりあえずは僕のステータスをみないことにはっと

こういうのは大体【ステータス】」

役職;転生者

Lv:1

HP:30

気合;150


「勝てるかーーーーーー」

おいおい、誰がこの気合だけあるステータスで勝てるんだ?

え、無理無理マジで無理終わったー異世界生活終わったー

てかなんだよ役職転生者って

役職ではないだろ


「ではお肉さん!ついてきてください」

僕のステータスを知らない彼女は笑顔で僕に言ってくる

「あの~...その」

「お肉....」

「はいぃい、今行きますぅ」


半分脅されながらも僕はついて行った

静かでとても居心地の良い森の中

明らかに騒がしいやつがいた

っていうか近すぎん?え、歩いてまだ4分かそこらだよ

僕がおかしいだけ?普通はそうなの?


「お肉さん、あれがゴブリンです」


うん、終わったすっごいがたい良いもんあれ

なんでシックスパックのゴブリンなん?

身長は大体190腹筋が割れていて、その上ものすごい数が一緒にいる

負けたやん...どう頑張っても負けましたやん

木々の中王冠を被った絶対王やん

王以外の何物でもない奴を見つけた

あいつさえやれればわんちゃん

どんなに姑息な手を使ってでも


「絶対に食べられるわけにはいかない」


彼女の僕を見る目が変わった

多分それは最高のというよりは

あの中で死んだら回収できないな

なら今やっとくかみたいな感じだと思う


「では行ってきます」


覚悟を決め一旦...一旦ね、背後へと周り

王冠ゴブリンに向かってさっきこっそりと盗んどいた

やっべぇ形の包丁を投げた


「あたれぇえええええええ」


驚いてこちらへと振り返るゴブリン

包丁が当たったと思った瞬間


僕は....


町の上空に転移した。


───────────────────

始めてこういった場所への書き込みなので間違っている部分など

あると思います。元々ホラー探偵ものの方が得意だったりしたのですが

転生系の方が見てくれる人が多いとのことで

書き始めたばっかの者ですが

間違ったところは次回へと段々よくしていきますので

良ければこれから見守っていただけると嬉しいです。











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