#8 世界最高戦力の2人

 ユーグの後を追ったベイル。そこではユーグが色々と固まっている。


「どうしたの、兄さん?」

「いや、私の理解が悪いのか、目の前で行われている事が理解できなくてね」


 ベイルに似ている者たちがせっせと魔結晶を掘っている。


「あ、そいつら闇魔法で出した影分身」

「……それってかなり高等技術じゃなかったかな?」

「そうだっけ?」


 まるで興味が無いと言わんばかりの態度に唖然とするユーグ。


「というか魔結晶の儲けってかなりのモノだと思うんだけど」

「でもわざわざこんな所に取りに来るやつっているの?」


 確かにここは生息するモンスターのレベルが高い魔の森のど真ん中。そこに人を派遣するとしたらかなりの費用が発生する。それを考えれば自分たちでという考えも無くはない。というよりも、ベイルが大半を使用しているので今更かもしれない。


「そうだとしても、だ。それを独占するなどあり得ないだろ」

「えー」

「お前は……」


 こんなことなら、無理矢理にでも教育させれば良かったかと考えるユーグ。とりあえず今ある分だけでもと考えているところに妙な気配を感じた。


「大体、今の貴族にこれを流す必要って何? 財源確保?」

「それもあるがな、今妙な気配が――」

「ああ、さっきから何か筒みたいなもので俺たちを狙っている奴の話?」

「あ、バカ――」


 ユーグがそう言うが既に気付かれていたことを知ってその気配が遠ざかる。ユーグが頭を抱えているが、その間にベイルが何かを手繰り寄せていた。

 すると悲鳴を上げて誰かが戻って来たのでベイルはキャッチ。その存在を見てそのまま抱えていた。その存在は魔族の特徴である青い肌を見せている少女で、ユーグを睨んでいる。


「あー……ベイル?」

「え?」


 驚いていたのは魔族の少女。何度もベイルとユーグを見比べている。


「とりあえずベイル、彼女をこちらに渡しなさい」

「何で?」

「これは交渉の材料に使える。だから――」


 するとベイルが地面を蹴り、さっきまで魔族の少女がいた場所へと移動。ユーグがそれを追うと驚いて足を止めるベイルを見つけた。


「追い付いたぞベイル」


 しかしベイルはポカーンとしているので視線を追うと、そこには妙な少し長くした円の形をしたゲートのようなものがあった。


「ポータルっぽい場所に見た事がないゲートが繋がってるんだけど」

「これは、ダンジョンの先にさらにダンジョンが繋がっていることだね」

「ダンジョン?」

「ベイル、君は一つ勘違いしているようだけど、ここはダンジョンだよ」


 ベイルはそれを聞いて唖然とした。ベイルもそれに関して知らなかったらしい。


「ということは、その魔族の少女の拠点に繋がっているかもね」

「じゃあ、返しに行くか」

「何でそうなるのさ?」

「だって人質とか可哀想じゃん。それなら俺たちで保護して懐くまで世話するか、女の子が紛れていたので保護したと魔族側に返すのが普通でしょ」

「普通は人質として使って交渉するんだけど」

「あのさぁ、ユーグ兄さん。別に俺たちは弱くないんだし、そもそもこんな幼い子どもを交渉に使うなんて真っ当な大人のやることじゃないよ。それに、そんなことをして得をするのは俺たちじゃない。上の雑魚たちだ。そんな事の為に動く位なら、俺はこの子の好感度を上げておきたい!」


 その魔族の少女は2人の命を狙っていたというのになんとも寛容な態度を見せるベイル。そんな少年をユーグはジト目で見て来た。


「ベイル、私たちは魔族と戦争をしているんだが?」

「それが何?」

「そ、それが何って……」


 呆れを見せるユーグを無視してベイルは先に進む。ユーグもその後を追うと既に一触即発な雰囲気を見せていた。


「良いか、魔族共! この施設を大人しく明け渡せ!」

「いや、返すって言ってなかった⁉」


 大声を上げる自分の弟を見て驚きを見せるユーグ。しかも凄い事に抱きかかえている魔族の少女の耳を塞いでいる。


「気が変わった」

「いや、気が変わったって……」

「お前たちが従わない場合、この少女が酷い目を合わせる!」


 堂々と宣言したベイルに顔を引き攣らせるユーグ。一体何を考えているのかと思っていると、ベイルはとんでもない事を言いだした。


「早く私物を纏めろ! この子が頬ずりされても良いのか!?」


 基本的に人質を取った者が言わないことを堂々と言ったベイルにユーグは本気で引いた。


「いや、何を言っているんだ君は」

「だってこんなに可愛いんだよ? だったらこっちが我慢している事を実践して良いと思うんだ!」

「なるほど。それで頬ずりかぁ。その子を殺すとかじゃないんだね」

「兄さん、それはダメでしょ」


 ベイルが真顔でそう返したのは流石におかしいだろうと思ったユーグ。


「あの……本当に我々が何もしなくてもするのが頬ずりなんですか?」


 魔族の一人がそう尋ねると、ベイルは当然だろうと言わんばかりの反応をした。


「え? 普通でしょ?」

「普通頬ずりじゃないからね? 普通は命を引き換えに、なんだよ」


 思わず突っ込んでしまうユーグ。


「じゃ、じゃあキスとかなら? アレ軽く悪夢だと思うけど」

「なるほど。精神的攻撃かぁ……でもやっぱり異常だと思うけど……性行為は――」

「いや、そういうのはちゃんとお互いが好きあって無いとダメだと思う」


 そんな事を真顔で返して来る弟にユーグは本気で頭を抱えた。


「一応聞くけど、キスってどこに?」

「頬だけど」

「――何を騒いでいる」


 突然だった。禍々しい雰囲気を放つ男が現れてベイルたちの前に降り立つ。


「ま、魔王様!」

「魔王様、何故ここに……?」

「視察だ。それよりも、だ」


 魔王と呼ばれた魔族の男。彼が今の状況を――魔族の少女が囚われている状況を見て殺気を放つ。その濃さを感じたユーグは思わず身構えるが、ベイルは特に状況を諸共せず相手を見る。


「人間。何故お前たちが私の娘を抱きしめている?」

「そ、それは……」


 戦慄するユーグの隣でベイルが何かを呟いていた。その姿に流石のベイルでも戦慄していると思ったのだろう。しかし、そんな事は一切なかった。


「じゃあ、魔王のオッサン。この子を返すからこの施設を頂戴?」

「……何?」


 驚いたのは魔王の方だ。まさか自分が魔王と知りながらも交渉をしてくるとは思わなかったのかもしれない。いや、思うわけがないだろう。

 魔王とは人類の敵であり、畏怖されるべき存在。魔王もまた人間側からそういう印象を持たれているのは知っている。そんな相手にそんな交渉をしてくるとはなんと豪胆な存在かと思ったくらいだ。


「私の娘を人質にするということか?」

「あ、ちなみに大人しくこの工場を稼働できる状態で渡してくれたら魔族に対して手を出すつもりは無い」

「人の話を聞いているのか?!」


 折れる気のない態度に驚きを見せたのは他でもない魔王の方だ。図々しい態度を取り続けるベイルに対して怒りを露わにした後、ユーグを見て顔を覆っているのを見て理解する。これは少年の独断だと。


「君のお兄さんはそんな事を望んでいないみたいだが?」

「兄さんは兄さん、俺は俺。何の問題もない」

「……なるほど。そういう手合いか」


 魔王はベイルの手に抱きかかえられている少女を引き寄せる。あっさりと取り返せたことに驚いたが、これで魔族側が形成逆転。


「フィア、元に戻れ」

「……わかった」


 言われてフィアと呼ばれた少女の身体は大きくなり、女性的特徴を見せた。それによって身体的な特徴はギリギリ覆い隠せたがそれでもぴちぴち過ぎてはち切れそうな状態となる。

 魔王がそれを隠そうとした瞬間、フィアの元に服が降りて来る。


「あくまで目測だが、少し大きい程度で何の問題も無いだろう」

「待てフィア。それを着るな」

「安心しろ魔王。その服には着れば脱げなくなる機能は存在しない」

「人間の言う事を何故聞くと思う?」

「それはそうだな。だが正直に言うが、俺は今すぐ着替えて欲しいと思っている」


 突然の言葉に魔王もユーグも、そしてフィアも驚く。


「そして着た姿を見せて欲しい!」

「…………貴様、人の娘を着せ替え人形にでもするつもりか!」

「個人的にはメイド服を着せて毎日起こしてもらいたいと思っているぐらいだ」


 それを聞いて魔王は戦慄した。それもそうだろう。そもそもこの場合、ベイルとユーグは圧倒的不利。ユーグはその事に気付いているのかベイルの言葉を聞いて信じられないという顔をしているが、ベイルはその事に気付いていないのかもしくは気にしていないのかのどちらかだ。

 一見紳士的に見えて繰り出す変態的な行為。それに虫唾が走った魔王は今すぐに殺そうとベイルに魔砲を放つ。しかしそれはベイルの方も応戦した事で消失した。


「何……?」


 油断したわけではない。必ず消そうと考えていたのは確かで、確かにその威力は使っていたと魔王は思う。


(まさか相手が子どもだからと手心を加えていたのか?)


 そんな考えを他所に、ベイルは自分の兄に対して笑顔を向けた。


「ごめんね、兄さん」

「え?」


 ベイルはユーグを吹き飛ばしてまだ開いているゲートの方に吹き飛ばした。しかし同時に何かを通り、高い場所から落下が始まる。

 下を見るとそこはヒドゥーブル邸であり、誰か客が来ているようでラルドが応対していた。


「そこを退いてくれぇえええええッ!!」


 叫んだことで気付いたのか全員がその場を離れる。ユーグは重力魔法で落下の衝撃を緩和して五点着地をして生き残った。


「な、何をしているんだユーグ⁉」


 いきなりな上、普段そんなアグレッシブな事をしない事もあって本気で心配するラルド。それを他所に相手の男がラルドに掴みがかる。


「貴様、ワシだけでなく姫様がいるというのに、一体息子に何を教えているのだ!?」

「ま、待ってください! 私にも何が何だか……」


 立ち上がったユーグ。そして今回の事を話そうとするが、肝心のベイルの拠点の場所がわからない。


「しまった……ベイルの奴、やりやがった」

「おい、どういうことだ?」


 原因はわからない。しかしユーグは話すべきか迷わせる。そして何より、現状を話すのはマズいと判断させる存在がいる。それは先程からラルドに掴みかかっている男が原因だった。

 彼の名前はジョセフ・クリフォード。クリフォード侯爵家を隠居した身ではあるが、家族の中でも未だ発言権がある男にしてこれまで軍で数々の功績を積み上げて来た男でもある。そして徹底した貴族主義であり、ヒドゥーブル家が存在している原因の一つでもあった。


「ユーグ・ヒドゥーブル。あなたにお聞きしたいことがあります」

「……シャロン殿下、何故あなたが――」

「あなたの弟、ベイルと正式な婚約を結ぶためです」


 それを聞いてユーグは同情した。あの破天荒な弟に王女が婚約させられる事になるとは、と。


「ご愁傷様です」

「いえ、婚約事態は私の希望ですので」

「……何ですって!?」


 本気で驚くユーグに逆に驚くシャロン。ラルドを解放したジョセフが近付くとユーグに聞く。


「それよりもだ。お前、何であの場から降りて来た」

「色々あったんだよ」

「ほう、その色々とは何だ。話せ」


 それを聞いてユーグはため息を零した後、立ち上がる。


「あんたには関係のない事だ」

「何?」

「私から言えるのはただ一つ、余計な事はするなという事ですよ、曾祖父様」


 家の中へと移動する途中、ユーグはラルドに耳打ちをする。


「ベイルが魔王と対峙したよ」

「……何?」

「私が言えることはそれだけだ。おそらくここ周辺に被害はない。しばらく休ませてもらう」


 そう告げたユーグは家に戻ろうとするのをジョセフが止める。


「待てユーグ。お前は何を隠している?」

「言う必要はないから言わないだけですよ」

「ほう。ならば直接聞くまでだ」


 ジョセフは大剣を抜いてユーグに迫ろうとするが、その前に逆に吹き飛ばされたジョセフ。周りは驚きながらも抜剣するが、その前にユーグはシャロンを引き寄せた。


「貴様! 殿下を盾にする気か!?」


 その言葉を聞いて不機嫌になるユーグ。盛大にため息を吐いて彼らに対して言った。


「あの奇特な弟の嫁になろうとする方を、何故あなた方程度の為に盾にしないといけないのですか?」

「何?」

「まさかベイルだけが我が家の総合戦力じゃあるまいし」


 そう吐き捨てた後、空気を読んだのか従者集団が現れる。


「彼女を案内してあげてくれ」

「わかりました」


 案内されるシャロンを背にしたユーグは小さく「気が変わった」と言って彼らと対峙する。


「そんなに実力差を知りたいなら相手をしてやる、有象無象共」


 空中に瞬時に大量の鉄の棘を作り上げたユーグはクリフォード侯爵家に向けて放った。


 魔王は目の前の少年の奇行に対して警戒心を抱く。自分の兄と思われる存在をどこかに飛ばした事で自分の不利はわかっているはずなのに、余裕の態度を崩さない。


「さて、始めようかな。別に俺、勇者じゃないけど」

「ふん。人間の――しかも子どもが」

「俺はベイル・ヒドゥーブル。あんたは?」


 唐突に名乗ったベイルに魔王は驚く。


「まさか、お前が」

「あれ? やっぱり俺って有名?」

「そうだ。人間における唯一の障害と認識している」

「まぁ、残念ながら俺の家族もそこまでバラエティー性に富んでいるわけじゃないしね」


 だが鍛えればジーマノイドでやり合えるとベイルは踏んでいる。それはそれとしてベイルは接近して魔王を攻撃した。


「いきなり、か」

「まぁね。俺があんたを倒せばあんたの娘を手に入れることができて、この設備をもらえるって事でしょ?」

「何故そこまでにして俺の娘を求めようとする?」

「可愛いから」


 そう答えた事で驚きを見せるフィア。


「俺は権力如きに敗北するつもりはない。しかし人間というのはその特性故か誰かと共存や依存を選ぶ存在でもあるから何故かその治安までもを破壊する程に至れない。だから俺は俺の好きを求める事にしたんだ」

「それで何故我が娘になる⁉」

「魔王の娘という存在がレアだからさ。もっとも、成長前後でも可愛い事が確約されているのが安堵ポイントだけど」


 魔王が腕を振るった時には既にベイルは離れていた。攻撃を避けられて不機嫌になる魔王。


「我が名はヴァイザー・シュヴァルツ。お前という異端を消す者だ」

「異端というのは言い過ぎじゃない?」

「それは無いな」


 そう断言したヴァイザーは黒く禍々しい圧を放つ剣を空中から抜く。それを見たベイルは怯えるどころかテンションを上げており、アガートラームを起動した。しかし普段は持たない電気を帯びた剣も持っており、構える。

 まず最初に仕掛けたのはヴァイザーだった。ベイルを真っ二つにするように剣を振り下ろすが、ベイルはそれを受け止める。


「流石だな、ベイル・ヒドゥーブル。私はお前を殺すつもりで攻撃したのだが」

「何が流石なのか知らないけど、結構俺、強いらしいよ」


 ヴァイザーは周りに視線を向ける。既に何人かベイルから放たれる圧にやられている。それもそのはず、今のでヴァイザーはベイルからドラゴンの気を感じた。


(一体、何の冗談だ)


 自分が従える魔物の中でもドラゴンは別格。今でこそ従えているが魔族でも並大抵程度では勝てない相手。その気配がベイルから出てきた時は本当に驚いた。

 ヴァイザーはベイル・ヒドゥーブルという存在を知った後、隠密が得意な配下に調べさせたが出生などに不可解な痕跡はなく、ベイルが通っていた魔の森にはドラゴンがいるという話も聞いていない。それなのに、何故かベイルからドラゴンの気が放たれているのだ。


「お前は一体……」


 そこまで口にした事で、ヴァイザーはある推論が脳裏に過る。その間にもベイルは何度も仕掛けて来ていた。ヴァイザーはそれを捌きながら魔砲を同時にランダムに飛ばす。しかしベイルはそれをすべて回避し、同じように魔砲を放った。


(こいつはここで、消さなければ……)


 魔王である自分が。そう思ってヴァイザーはベイルに向けて火属性災害級魔法「インフェルノエクスプロージョン」を放ち、同時にベイルの周りをバリアで囲う。

 着弾と同時に大爆発が起きる。魔力を一気に消費するがそれでもヴァイザーにとって意味のある一撃だと確信した。


(その間に、だ)


 周囲にいる部下と娘に回復魔法をかけて今すぐ避難をするように言った。部下たちはまだ倒れている者を起こすなり、担いで移動するなりして移動する。


「お父様!」

「安心しろ。必ず帰――」


 その時、2人の前で焼けているはずのベイルから異常な魔力を感知した。2人は警戒しているとバリアの内側から翼が飛び出す。ドラゴンの翼と言われてもおかしくないそれを見て2人は戦慄した。


「――おかしいな」


 そんな事を呟くベイル。残っていたバリアは完全に破壊されて現れたのは人ではある。しかし身体の一部が鱗のような模様が出て紅色になっている。最初は肌が高温に晒されたからと予想していたが、これは少し違うなと断じる。


「翼が出るようになるのは驚いた」


 ご都合仕様の自分の翼を見て驚きを隠せないベイル。しかしそれよりも目の前にいるヴァイザーを見て意識を戦いにシフトする。そして黒い剣を出してヴァイザーに斬りかかる。ヴァイザーも咄嗟に防ぐが、さっきよりも威力が上がっていることもあり、踏ん張りが利かずに吹き飛ばされた。


(もはやこの男は、人では無い)


 ヴァイザーは優先順位を考える。


(私の敗北による影響……そう考えれば……)


 ヴァイザーはこれ以上は無理と判断して堂々と言った。


「降参するとしよう」

「わかった」


 あっさりと受け入れたベイル。それに驚いたヴァイザーだが、ベイルは満面の笑みで言った。


「じゃあこの工場、もらうね」

「……ん?」


 自分の命、ではなく工場をもらうと宣言したベイルに脱力するヴァイザーとフィア。だが2人は知らない。ベイルもまた、限界が近いということを。

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