第29話 連携

「アレス。奴の攻撃を受け止めきれる?」


とエリーが聞いてきた。


「受け止めきれる。何があってもやってやるさ」


と僕は答える。


「分かった」


エリーは僕の言葉に返事をして、後ろにいるみんなに向かって言う。


「E級の冒険者の方々はアレスの援護をお願いします。何人かは魔法を使える人の護衛になってください。先輩方は後方から援護をお願いします」


エリーはみんなへ指示を出す。するとグリフォンの魔族がエリーに向かって大きな声を出して言う。


「そこの小娘!よくもわたくしの羽を燃やしてくれたな。先にお前を殺してやる」


その言葉を言うとグリフォンの魔族はエリーに向かって突進してきた。そのグリフォンの魔族を僕は剣で受け止める。


「行かせない」

「邪魔だ。どけ!」


グリフォンの魔族は爪を使って僕に攻撃を仕掛けてきた。神眼に意識を集中させ奴の行動を先読みして攻撃を受け止める。


グリフォンの魔族の左右から冒険者が剣で攻撃をした。


「そんな攻撃きかんわ」


奴は左右の冒険者を吹き飛ばす。僕は奴に剣で攻撃を仕掛ける。


「炎魔法 ファイアエンチャント」


後ろからエリーの声がした。すると僕の剣が炎を纏い始めた。その炎の剣で奴を上から下へ斬りかかった。


「グハッ」


奴は吐血した。胸のあたりを炎の剣で上から下へ傷を付けた。

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