第25話 羽の鎧
ナナさんの魔法によって家が崩れているので魔族がいるであろう場所まで見ることができるようになった。だが、風の槍が当たった魔族の状態は砂煙がすごく、見ることができない。
「下がれ!」
ペドロ師匠がみんなに呼びかけた。
すると何かがこちらに向かってきた。鳥のように見えた。ものすごいスピードで向かってきた鳥のような奴はナナさんに爪で斬りかかることが僕の神眼でうっすらと見えた。
「ナナさ」
僕はナナさんに危ないことを伝えようとした。だが僕の呼びかけよりも早く鳥のような奴がナナさんの目の前まで接近していた。
「な」
そしてナナさんに向け爪を振り落とす。
そこに割って入るようにペドロ師匠が爪を剣で受け止めた。
ペドロ師匠は相手を押し返すと体に向かって3連撃を入れた。その3連撃はとても素早い振りで綺麗だった。
だがその鳥のようなやつからは血などは出ていない。傷1つない。確実に剣での攻撃は入ったはずだ。
「あなた。なかなかやりますね~」
鳥のような奴はペドロ師匠に向かって言った。
「ですが残念です。私の羽毛は美しく、しなやか、さらに鋼鉄のように硬い。あなたの攻撃が私に通ることはありません。先程の風魔法もです。この場所には初めましての方もいらっしゃるので改めて自己紹介いたしましょう。私は魔獣であるグリフォンが進化した姿。魔族です」
こいつが魔族。僕らが都市伝説的な存在として認知していた魔族が本当に存在していた。
「さて、人間の方々には我々の目的のために死んでもらわなければなりません。なので今からあなたたちを殺しますね」
再びグリフォンの魔族はこちらに向かってきた。
「させない」
ペドロ師匠がグリフォンの魔族に攻撃する。だがその攻撃は通らない。
「あなたの攻撃は通りませんよ」
「そうだろうな。こっちは本気を出してないんだからな。これを使えばかなり疲れるがお前を相手にするには出し惜しみはしてられない」
「おやおや。それは楽しみですね」
ペドロ師匠とグリフォンの魔族の戦闘が始まった。
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