第23話 炎魔法 エリー視点
私たちが決意をした後、魔獣たちがこちらの方に向かって攻撃をしてきた。
E級の冒険者が協力して対応していた。だが冒険者たちの間を抜けホワイトウルフが1体こちらに向かって来た。
「私がやります」
私は杖を取り出し、魔法を唱えようとした。だが一瞬魔法を唱えるのを躊躇した。
私は生物に魔法を放ったことがない。魔法を生物に対して使うことに恐怖を覚えてしまった。
躊躇しているとホワイトウルフが目の前まで接近していた。ホワイトウルフは私に向かって牙が見えるように口をあけ飛びかかった。
私は死を感じた。このまま首を噛みつかれて死ぬと。
「エリー!」
声がすると目の前にいたホワイトウルフは首を斬られていた。
「ごめんなさい」
自然と謝罪の言葉が出てしまった。
「大丈夫。エリーは僕が守ってる。だからエリーはのびのびとやっていい」
私はアレスに勇気づけられた。私がさっきまで感じていた恐怖も自然と消えていく。
「うん!分かった」
私はこちらに向かってくる魔獣の群れに杖を向けた。
「私も戦える!炎魔法ファイアボール!」
私が放った炎の球体は魔獣の群れの中央に当たり魔獣の群れを吹き飛ばした。
「エリー。やったじゃん」
アレスが右手を上げながら話しかけてきた。そして近づいてくる。私はその右手に合わせるようにハイタッチをした。
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