第21話 鳥?人間? ペドロ視点
俺とゴンザレス、もう1人と一緒に村の中に突入した。村の中はまさに地獄のような光景だった。
「ひどいな。あちこちから血の匂いがする」
「魔獣に注意しながら遺体の回収を急ごう」
村の中にある死体は、体中のあちらこちらに噛み跡があり血だらけの死体、頭を何度も殴られたのか頭からの出血がひどい死体などがある。
他のチームとも協力して遺体を回収していく。
するとゴンザレスが突然話しかけてきた。
「なんでカザオカ村がこんな状態なのに国が動かないんだ。国の騎士団もこの作戦に参加してもいいんじゃないか」
確かにその通りだ。こんなにカザオカ村がひどい状況なのに国が動かないんなんて。
「ゴンザレス。確かにそう思うが今は目の前のことに集中しよう。気を抜けば死ぬぞ」
「分かってるよ」
「右の方からグリーンゴブリンが何十体もこちらに向かって来てる。準備だ」
「おうよ」
グリーンゴブリンがこちらに突撃してきた。
「いくぜ」
ゴンザレスがグリーンゴブリンの群れに突進した。すると斧を振り上げてゴブリンに向かって振り落とす。ゴブリンはほとんど斧に叩き潰された。生き残っているゴブリンがゴンザレスに攻撃しようとした。そのゴブリンを俺が斬りつけた。
「終わったな」
「あぁ。そうだな」
後ろにいたもう1人の仲間が俺たちに近づいてきた。
「私の出番がなかったで…
俺の神眼で遠くから何か鳥のような生き物がすごい速度で近づいてきていることが見えた。
「避けろ」
その鳥のような生き物はもう1人の仲間の首を斬り裂いた。
その生き物は鳥のような顔、手、足、体をしている。さらに服を着ていた。その鳥は人間のように二足歩行だ。
その鳥はこちらを向き話しかけていてきた。
「初めましてですかね。人間の方々。私は魔獣であるグリフォンの進化した姿。魔族のグリフォンです。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます