第20話 私たちは決意する エリー視点

カザオカ村魔獣掃討作戦が始まった。冒険者たちが村の中に入っていく。


「エリーちゃん頑張るよ」


同僚の先輩に言われた。私たちがいる場所は村の入口付近。この場所は今回の作戦の前線基地のようなもの。しっかり状況を判断していかないといけない。


私たちの所に一つの死体が運ばれてきた。その死体の顔がはっきりと見えた。その死体はアレスのお父さんだった。


私は周りを見わたしてアレスを探した。アレスは地面に膝をつきながら涙を流していた。


私はアレスに近づいた。アレスに何か話しかけようとした。だが何も思いうかばない。私は何を言えばいいんだ。


私はアレスに何も言わずにアレスから離れた。


「ナナさん。私はなんて言えばいいんでかね」


私は近くにいたナナさんに言った。


「私もわからないわ。何をすればいいかなんて」


私は何をすればいいのだろう。


すると突然アレスが立ち上がった。右手で涙をぬぐい、私に顔を向けて言った。


「エリー。改めて僕は決めたよ。もっともっと頑張るよ。エリーを守れるくらいに」


私はあぜんとした。少しアレスが大人のように見えた。さらにカッコよくなったね。


そして私も改めて自分の決意する。


「アレス。私はアレスに負けないくらい、いやアレスを追い越すくらい頑張るよ」



コメント

第1話〜第5話までの話にも題名をつけようと思います。



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