第19話 遅くなってごめんなさい
僕たちは村の入口に着いた。
「では説明通りに3人でチームを組んで村の中に入って下さい。村の中には村の方々の死体などがあります。できる限り死体回収もお願いします。E級の冒険者は私たちギルド職員の護衛をお願いします」
冒険者たちは村の中に入っていき始めた。
「アレス。ナナ。それじゃ行ってくる。お前ら気おつけろよ」
「ペドロこそ」
ペドロ師匠はゴンザレスさんとあと一人を連れて村の中に入っていった。
「アレス君。私たちは護衛として頑張るよ」
「はい」
僕とナナさん、他のE級の冒険者たちでギルド職員を守っている。ギルド職員は村の入口の前で待機し何か問題が発生した際の指揮をする。
僕たちは村の入口周辺にあった死体を回収した。その死体は体のあちこちに傷があるが首の負傷がとてもひどい。だが僕はこの死体の顔に見覚えがある。
「お父さん」
何も言葉が出ない。自然と涙が出てくる。
「お父さんやお母さんのことはずっと気になっていたんだ。けど村に帰ることができなかった。遅くなってごめんなさい」
そうしてお父さんの体はギルドの職員に預けられた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます