第14話 エリーー!
2年が経過して僕たちは9歳になった。これで依頼を受けることができる。
2年間僕は剣の稽古とカザオカ村のことについての情報を集めていた。カザオカ村は魔獣の襲撃が起こってからずっと魔獣たちに占領されているらしい。カザオカ村の周辺の村や町が協力して対処するらしいがまだ行われていない。
僕は冒険者ギルドに来ている。早速依頼を受けようと思う。冒険者登録をしてから2年間全く依頼を受けていないのでF級からのスタートだ。
F級冒険者は薬草採取などの簡単な依頼しか受けられなかった。ちょっと期待してたのに。
僕は薬草採取の依頼を受けココロギ村の外にある森に来ていた。薬草と普通の草の見分け方が全く分からない。ほとんど同じ草だろ。
薬草採取を終えてココロギ村に帰ってきた。ギルドに薬草を提出した結果、半分が普通の草だった。どうやって見分けるんだ。
「すいません。エリーはいますか?」
「エリーちゃんにはお使いを頼んでるの。もう少し待っていたらエリーちゃん帰ってくると思う」
初めてお金を稼いだし今日はエリーと夕食を一緒に食べようと思っていたがエリーは今いないみたいだ。
冒険者ギルドでエリーを待っていると外が騒がしい。外に出てみると
「グリーンゴブリンが侵入してる!」
「なんで!」
外が騒がしいと思ったら村にグリーンゴブリンが侵入したらしい。冒険者ギルドの周り見てみるとエリーを見つけた。内心僕はホッとした。だがエリーの後ろに見えた緑色の影に気づいた。
「グリーンゴブリンが1体そっち行ったぞ!」
「エリーちゃん危ない!」
「エリーー!」
僕は体が自然と動いた。エリーを守るために。エリーに涙を流させないために。そして憎しみがわいてきた。僕たちのお母さんを殺したのはこの個体じゃないかもしれないが僕にとっては見た目は同じだ。
僕は腰に掛けた剣を抜きグリーンゴブリンに突進する。グリーンゴブリンは僕の存在に気づきエリーでなく僕に向かって突進してくる。
僕は神眼に集中する。神眼でグリーンゴブリンが右手に持っているこん棒で真上から下に降ろす大振りをすることがうっすら見えた。
神眼で見たとおりにこん棒での真上から下に降ろす大振りがきた。その攻撃を左に跳んで回避しすぐさま相手の急所の首にめがけて足を踏み込み剣を斬り込んだ。
「ウォーー」
グリーンゴブリンの首と胴体は完全に分かれ動きが止まった。
もう泣いて逃げることしかできなかった僕じゃない。
コメント
戦闘シーンはこれが今の限界です。
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