第13話 神眼の能力
ペドロ師匠に剣を教わり始めてから2ヶ月が過ぎた。なんとなくだが左目の神眼の効果が分かってきた。
ペドロ師匠と剣を打ち合っているとうっすら次に相手がどう動くか分かる。僕の左目の神眼は先読みの能力があるのだろう。
まぁ、結局ボコボコにされるんだよ。相手がどう動くか分かっても体がついていかないから。
「アレス、神眼の能力は先読みだったよな」
「はい」
「神眼の能力をとにかく鍛え続けろよ。その神眼は大きな切り札になるからな。後、使いすぎないように。神眼を使うと疲労がどんどんたまるからな。慣れると長時間使えるようになるがな」
神眼を使いすぎると疲れるのか。使いどころが重要になるのか。
今日の剣の稽古が終わり家に帰った。
するとエリーが僕の部屋に訪れた。
「アレス、外で夕食を一緒に食べに行かない?」
「でも僕お金もってないよ」
僕は子どもということで自分か住める部屋があり、食事は朝、昼、夕に配られる。なのでお金はあまり必要ない。
「大丈夫。私の初めての給料が出たの。私が払うから行きましょう」
本当に冒険者ギルドで働いているのかと改めて思った。そして夜の食事はいらないことを伝え外に夕食を食べに行った。
僕の食事は全部エリーが払ってくれた。情けなくなってきた。
「エリー、聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
「なんで働いているんだ?」
「将来への不安があったからだよ。私たちは親がいない。これから色々な問題あると思う。だからまずお金の問題をなくしたかったんだよ」
僕よりもちゃんとこれからのことを考えていてすごいと思った。
そうして僕たちがココロギ村で生活を始めて2年の月日がたち、僕たちは9歳になった。これで依頼が受けれる。
よし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます