第9話 強くなるために

僕は驚きのあまりすぐさまエリーの部屋へ向かった。


「エリー、左目が、左目が」


僕はエリーの部屋にノックをせずに入った。エリーにとても怒られた。とても反省している。許してください。


その後許してくれたエリーと一緒に冒険者ギルドに向かった。ペドロさんに会うためだ。今の僕の左目はペドロさんの左目とよく似ているので左目のことについて聞くためだ。それと僕はペドロさんににお願いしたいこともある。


冒険者ギルドに入るとすぐにペドロさんは見つかった。


「やっと立ち直れたか」

「はい!」

「気になることを聞いてもいいか。左目どうしたんだよ。左目潰れてたよな」

「僕にも分かりません。昨日変な夢を見て朝になって起きたら左目がこうなってました」

「変な夢……まさかその左目は神眼なんじゃないか。俺もある日に変な夢を見て朝になったら左目が神眼になっていたんだ。でその神眼はどんな効果があるんだ?」

「……え」

「分からないのか。神眼にはいくつかの種類があるんだ。神眼によって効果が様々なんだ。俺の神眼は遠くにあるものがよく見えるようになるんだ。5キロメートル先まで見えるぜ」


僕の左目は神眼であることが分かった。危ないものでなくてよかった。


「ペドロさん、お願いがあるんですけど」

「なんだ」

「僕に剣を教えてください。僕は強くならないといけないんです」

「……」


ペドロさんはしばらく考え込んだ。するとペドロさんは僕の耳元に近づきささやいた。


「エリーちゃんのためにか」


僕は顔が赤くなりながらうなづいた。


「分かった。いいだろう。剣を教えてやる」

「ありがとうございます。ペドロさん、いやペドロ師匠」


僕はペドロ師匠に剣を教わることになった。ちなみに僕がペドロ師匠と話している間エリーはギルドの受付の人と話をしていた。なんの話をしているんだろう。


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