第3話 始まり

僕たちが家に帰ろうとした途中でお母さんとエリーのお母さんと会った。


「エリー、アレス君家にはやく戻るわよ」

「エリーのお母さんどうしたの」

「エリー、アレス君今日は家から出てはだめよ」

「え!どうして」


エリーのお母さんの言葉を聞いて僕は不思議に思った。すると僕のお母さんが何が起こったのか説明してくれた。村の外から魔獣の大群が村を襲撃しているらしい。そこで村の冒険者たちが一丸となり村の外で迎え撃っているらしい。僕のお父さんとエリーのお父さんも冒険者だから魔獣たちを討伐しに行った。


僕のお父さんはC級の冒険者でこの村で見ればかなりの実力者だ。冒険者にはF、E、D、C、B、A、S、と階級があるがほとんどの冒険者はF、E、Dランクで止まることが多い。その中で見ると僕のお父さんはベテランの冒険者ほどの実力がある。


途中でエリーとエリーのお母さんと別れようとしたその時、大きな怪物の雄たけびが響き渡った。その音がした方向を見ると黒き鱗をまとっている赤い目の竜の姿が見える。姿を見るだけでおぞましかった。


その竜は村の入口付近に飛んで行き、村の入口に向かって炎の咆哮を放った。村の柵はその竜の炎の咆哮によって完全に破壊された。破壊された部分から魔獣たちが村の中になだれこんできた。

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