第18話
転校生がやって来て、俺以外の男子は非常に喜んでいたが、
「このクラスにはやばいやつがいてな」
あえて俺の聞こえる声で話す東山
「へぇ、どんな人ですか?」
俺の噂のことを話しまくっている。
どうやら、転校生の子も信じた様子だった。
こうなるのは分かってたよ。むしろ転校してすぐに俺に同情して嫌われる方がよっぽど辛いもんな。
今度は、転校して来た子にすぐに振られる伝説も作ることになるのかな。
ーーーーーーー
そして、一週間後
もうすぐに、妹と幼馴染が話しかけて来る頃だ。
だが、もうここまで話して来ないし、もう俺たち関係は疎遠と同じようになったもんだろう。
お小遣いはアップしないがこの際仕方ない。
「あのぉ、」
「!?」
「私、貴方に告白されて見たいですけど」
何を言ってるんだ??この転校。
クラスを見渡すと、転校生を笑っている女の子がいる。
この子を嵌めて楽しんでる??それとも、いつもこうやって誰かが好きだって伝えてといて、みたいな間接的な方法で俺を振って居たのか?
いやそれなら、暴言は、いやそれだって、「ーーが言ってたよ」みたいな感じでいい。
いやそもそも、空気的にしてたじゃないか。あいつも振られたことになってるなら、私もー的な、お前も振られたことにしろよみたいな感じだったのかも
「俺は告白してないぞ。」
「やっぱそうですよね。変ですね。だって私も貴方もお互いに全然知らないですし」
いや、なんか申し訳なくなってきた。
事実を言っただけだけど、
あんな風に言ったら、クラスでこの子は虐められしまうかも知れない。
妹と幼馴染と違って、決めつけるんじゃなくて、しっかり疑ってくれた。
それがむしろ関係がないから起きた、なんの気遣いとかないただの疑問だったのかも知れないけど、俺に取っては嬉しかった。
「あのぉ、」
「何ですか」
「もしよろしければ付き合わない??」
「えっ??」
クラスも驚き的な声をあげている。
「君見た目も、凄く可愛いし、俺一目惚れしちゃってさ」
「・・・」
この子は知っているはず。俺の噂を、
今回は自分はされてないから疑問に思っただけで、俺の本性(噂)は知っている筈だ。
だからここは振って
「良いですよ!!付き合いましょうか」
「えっえーーー!!」
ー
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