第10話

次の日の

 「聞いたよ」

花見(幼馴染)に話しかける。


 「花ちゃんと1ヶ月、口聞かない約束してるんだってね」


「そうだよ。」


「花ちゃん、悲しんでたよ。」


 「俺も悲しいよ色々と」


「花ちゃん、ずっと大切にしてた妹じゃない。」


「そうだなぁ」


「なら、許してあげてよ」


「・・・だから1ヶ月取ってるんだろう」

 一ヶ月はゆっくりさせてくれ、延長しないとは言ってない。


「・・・そうだけど・・・ねぇ、」


「ん??」


「私には幾ら怒っても良いから花ちゃんを許してあげて」


「・・・ぷ・・・」

 思わず笑ってしまう。


「・・・今おかしなこといった?」


「あぁ、俺より姉妹だなって」


「・・・そりゃずっと一緒に居たし」


「・・・それは俺もだ。」


「・・・うん」

 あ、嫌味通じてない??


「だけど、今回は俺は相当ハブられてたみたいだ。近くにいた人からも。」


「違うよ、私達は」


「達は・・・」


「違うってぇ!!」

 大きな声で叫びを上げる。


「うるさぁ、」


「あ、ごめん」


「とりあえず、いいからさぁ、二人とも俺のことをほっといくれよ」

 やばい、恥ずかしい多分少し目から汗が出てる、


「・・・優、わかった。私も一ヶ月、優とは話さない」


「そうしてくれ」


理解してくれた。一応幼馴染だな。


 「・・・じゃあね、優」


俺はやっと孤独を手に入れた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る