第8話

 妹視点


 【何??虐められって??】


【そう、私が可愛いくないから】


【えっ、そいつらマジで言ってるの??】


【・・・お兄ちゃん??】


【可愛いよ。世界一!!だから周りなんて気にしないで自信持て】




「お兄ちゃん、」


「花ちゃん??」


「あ、ごめんどうしたの??」


「なんか様子が変だったよ。大丈夫??」


「何でもないよ。」


「そうなんだ。お兄さんのことで何かあったのかと思った」


「えっ??いやいや何でもないよ」


「そうなの??花ちゃん知ってるまたお兄さん振られたみたいだよ」


「!!」


「どうやらーー」



「ありえない、その日はお兄ちゃん直ぐに家に帰ってきた」


「花ちゃん??」


「それ嘘だよ!!絶対嘘!!」


「でも、先輩達みんな言ってるよ。それにもう今日噂が流れて来たんだけど、」


「何??」


「なんか、誘い来た先輩を酷くあしらったって聞いたよ」


もしかして、お姉ちゃん??


 


 私は馬鹿だ。今日の話で余計嘘だってことが分かる。それに幾ら何でも噂がまわるのが早い。まるで


 この学校がお兄ちゃんを潰そうとしてるみたいに


ーーーーーー


 「お、お姉ちゃん」


「妹ちゃん??」


「今日会ったこと聞かせて」


「・・・わかった」


そして、どうやら話は本当だったけど、そのクラス対応が余りにも酷かった。


 「やっぱりね、みんなで優くんを嵌めてるようだった。」


 


 昔、昔よくお兄ちゃんは何度も私を虐めから守ってくれた。


 実は高校も最初の頃は虐められていた、


 なのにお兄ちゃんを守れない。守れないことが悔しい。


 どうすれば、どうすれば、お兄ちゃんとまた前のように居られるの?


 そこであることを思い出した。

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