第5話
「お兄ちゃん」
家に帰ると妹がすぐに見えた。
「春」
「花見さんと今日話したんだよね」
「そうだけど」
電話でもしたのか、俺は連絡出来ないようになってたけど
「お願い、花見さんを許してあげて」
「嫌だ」
「お願い!!」
「立場が変わったね」
「立場??」
「そう、俺も前は今の春みたいに必死に何度も頼み込んだなって」
「・・・っ」
「いや、春は幼馴染の姉のため、俺は自分のため、違うか」
「あの時は」
「まぁとりあえず、俺も迷惑かけたな。俺が兄のせいで春も変な風に見られただろ」
「それはあったけど、今はいいの。あと反省するその償いとして許してあげて」
「嘘、ごめん。反省してなかった。兄面すれば、話終わると思っただけ」
「お・・・お兄ちゃん、そんな、私結構大変だったんだよ」
「俺も大変だった。あと俺は春のこと妹と思うの辞めたから」
「はぁ??」
「いや、俺身勝手に生きようと思って誰も信頼して来れないし、今回のこと実はお父さんもお母さんも全部妹の方を味方でさぁ、いや辛かったよ。」
「お、お兄ちゃん」
「俺、一応家あった方が便利だから今日帰ってきたけど、もうそんなふうに俺を言うなら、出て行くから」
「お兄ちゃん、どうしちゃったの??そんな、そんな急に出ていくなんて」
春は泣いてひざまつく。
「いや、そんなことあるかも知れない出来事沢山あったろうだろう。あとそれくらい、花見を許したくないってことわかるだろう?」
「そ、そうだけど。お兄ちゃん、お兄ちゃん、辞めて出て行かないでもう言わないから出ていかないで」
「さっきからお兄ちゃんって言ってるけど、まぁそれは本人の自由か、まぁとりあえず、これからはお互い出来る限り関わらないで昨日までと同じようにしようや」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます