第4話
花見には誤解は解けないでいる。
頑張って誤解を解こうと色々考えていたんだが
急に胸ぐらを東山に掴まれた。
「てめぇー!!また!!」
「何のことだ??」
また俺は姫宮さんに何か言ったと噂が
「また、同じことを繰り返しやがって」
「最低だよ!!前田(優)!!私だけじゃなくて、青ちゃんまで」
「えっ??」
まさか
「何驚いてるの!!またそうやって言ってない振りするの私に謝っといて」
また、振られたことになってるの??しかも許されてないじゃん俺
「クズ」
西宮 青 は俺を見て一言そう言った。
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その時間も地獄だった。
そして、花見は俺を見ると睨んだ。どうやら噂は届いていたようだ。
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嫌な予感、と言うより確信だけど
「もう、流石に信頼出来ないよ」
「待って、本当に、本当に、嘘なんだ」
妹はそう一言残して、俺と話すことはしなかった。
もう完全に俺の心は折れた。誰も信用して来れないし、クラスメイトはいいように俺を遊ぶ。地獄のような毎日だった。
あの時、プライドを折って謝ったのがバカみたいだ。
妹も花見も今まで楽しかったし、ずっと一緒に居たいと思ってたけど、もう今はそれも辛く感じる。俺の信頼は関係は噂で簡単に壊されるほど薄かった。
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しばらくして、俺はまた別な人に振られたと話があった。
もう流石に東山に叩かれるのも慣れた。
録音とかして訴えようかと思ったけど、もうそんなことしても得られることもないことに気づいた。
仮にもし、妹や花見が本当のことを知っても、もう信頼は出来ないだろう。
だから、もう諦めた。
ーーーーーー
それから、次から次へと俺が告白しては振られて暴言を言われた噂が広がり
「優」
「何??」
「おかしいよ」
「おかしいって何が??」
もう全ておかしく感じる。いやおかしいのが普通のなのかも
「私流石に、おかしいと思って優の跡をつけてたの」
平気でやばいこと言うな
「そしたら、急に振られたって言い出して、」
「・・・」
「よく考えたら、やっぱり優がそんなことするわけ無いし。最初に優が謝って聞いた時のこと、私そのことも調べたら春ちゃんから約束したって聞いて。」
「・・・そうなんだ」
「ねぇ、優、優は本当に誰にも告白してないよね」
「・・・」
「・・・教えて優」
「もう誰とも話したくない」
「・・・ゆう」
「ほら、思いを告白したよ。これでもう振られたとか好きにしていいよ。もう別に俺はどうでもいいから」
「・・・ごめんね、優。私が・・・私が信用しないで追い込んだから」
花見は泣いて
「そうだね。」
「・・・優、本当に本当にごめんなさい」
「・・・」
「お願い・・・ゆう許して」
「・・・謝っても許されないことはあるんだよ。」
「優!!」
「あと別にもう、仲良くしようとは思わないし、むしろ関わりたくない」
「・・・ごめん、本当にごめんね」
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