旧友の話③-3 幸福
それから浅原は「死」という言葉を発する意外は食べて寝るだけの生活をした。初日に施設内を見て回っただけで、それ以降は告解室と寝室と聖女だけが浅原の世界の全てだった。会議室にいた信者のような人々は、あれから一度も目にしていない。時折外の様子が気になったが、だからといって部屋から出ようという気持ちは湧いてこない。最早軟禁されていると言っても良いくらいの状態だが、特に不自由さも感じていなかった。
ここには美味しい水と食事、心地よい音楽があり、何より自分に求められた
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