推察の正否
ニラダは師匠であるガンディーが弟のドットとデデンの街を出た後も連絡をとっていたのではないかと推察し、その事をドットの工房に行き、ドットに話をしていた。
「ニラダ、何故そう思ったかを聞かせろ、いくら何でも突拍子がなさすぎるからな」
「そうだね、もしかしてと思ったのはテリソンを倒した後に師匠が俺達の前に姿を現して仲間を繋ぎとめるかどうかが最終試験でそれに合格したと言ったんだ」
「それがどうしたんだ?お前を一人前の冒険者だって認めた事じゃねえのか?」
「問題は
ニラダの頭に引っかかっていたのは
「それはカイルっていう奴を送って、お前を確かめさせたってだけのやつじゃないのか?それにお前の採点はギルドの記録を見りゃあ分かる事だろ」
「!!」
「確かに俺はお前からいろいろ聞いているが、俺の情報なんて兄貴にとっては大した事じゃねえだろう」
「おじさん、何でカイルさんの名前を知っているの?」
ニラダは突如カイルの名前を知っている事に疑問を投げかけ、それに対しドットは返答をする。
「え?い、いやあお前が言ったんじゃねえか?」
「いや、俺は一度もカイルさんの名前をおじさんに話した事はない、だからおじさんがカイルさんが師匠のパーティーメンバーだって知っている事はおかしいんだ」
「ちょっと待て、S級冒険者はクエスト等に関わる事は話せねえんだろう、やっぱりお前が言ったのを忘れているだけだろう」
「それに関しては言った言わないになりそうだし、そこまで大した問題ではないけど、おじさんが今も師匠と連絡をとっているんじゃないかと思ったのは師匠の言葉だ」
「兄貴、兄貴が何を言ったんだ?」
「俺がホープブレードの為に別の街に行っていた事に師匠からの反応がなかったんだ」
「そりゃあ、それどころじゃねえのとカイルって奴から聞いていたんじゃ?」
「いや、あの時はカイルさんに話していなかったし、カーリソンギルド長との魔の国への綿密な作戦もとても一晩で立てたとも思えない」
「何が言いてえ、ニラダ」
「鍛冶の依頼はあくまでも俺の私用、それはギルドに残らない、そして俺達がパックの街に行き、アビジンの剣を作る事はおじさんしか知らない事なんだ」
ホープブレード作成依頼を事前に知っていたからこその作戦立案と考えるニラダ、発言の正否は?
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