仲間達の訴え
ニラダにホープブレードで結界を破壊し、さらにその後補助魔法で瘴気を抑える役割をするかどうかを尋ね、ニラダが了承するとその補佐をさせて欲しいとミヨモ達が願い出る。
「お前達、お前達がニラダが瘴気に飲まれないよう、また飲まれたとしてもそれらの処置をするとそう言いたいのだな?」
「はい、少しでもニラダ君の助けになり、ニラダ君が死ななくていい方法があるなら私達にも手伝わせてください」
「瘴気を攻撃魔法で打ち消すというが、どのようにするつもりだ?」
「私は強力な光を放つ魔法もあります、瘴気が魔の力なら完全には無理でも小さくはできるはずです」
ミヨモは強力な光魔法で最悪でも瘴気そのものを小さくできるのではないかと主張し、更にティアやジャンも自らの能力を主張する。
「私の治癒魔法は人間の身体に巣くう魔も打ち消せますし、それさえ取り除ければ症状を改善する魔法でニラダの命を救う事ができます!」
「俺も空飛ぶ靴でニラダを空中に逃がせるし、そうすりゃあ最悪の状態は防げるはずだ」
ミヨモ達の訴えを聞いたカーリソンギルド長は主張を聞いた上でガンディーに尋ねる。
「どう思う、ガンディー?」
「おいおい、ギルド長殿がS級とはいえ、一介の冒険者に判断をゆだねるのか?」
「作戦を考えたのはお前であろう、彼らの介入が作戦にどのように影響があるのかをわしは聞いているのだ」
「そうだな、成功率という意味でも、ニラダや他の冒険者の生存率という意味でももしかしたら上がるかもしれねえな」
ガンディーはミヨモ達の介入により作戦の成功率は上がる可能性を考えるが、更にミヨモ達にも言い放つ。
「お前達の介入で成功率や生存率はあがるかもしれねえが、絶対とは言えない、失敗したらお前達もニラダも死ぬぞ」
「今までだってそうだったんです、私達はやります」
「ええ、少しでも可能性が上がるならやります!」
「ニラダも、そして俺達もそれを承知の上でやるんだ!今更引き下がれっかよ」
「みんな……師匠、ギルド長!みんながこうやって力を貸してくれる以上、絶対に成功させてみせるので、どうかやらせてください!」
「……お前達がそこまで言うならばわしは認めざるをえんな、ガンディー、案内してくれ」
「おう、そうと決まれば話は早い、これから魔の国までの案内をする、さっき用意した地図を配ってくれ」
ガンディーがそう言うと、ギルド職員が冒険者達に地図を配布し、その地図にニラダは驚きを示す!
「これは!」
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