もたらされた情報

 ニラダ達がギルドで待機している中、ギルド職員がギルド内で待機している冒険者達に呼びかけている。


「皆様!これよりカーリソンギルド長よりお話がございますので、どうか大広間までの移動をお願いします」


 ギルド職員の呼びかけを聞いてニラダ達や冒険者は想像していたより早く戸惑っていた。


「どういう事だ?もう次の方針を伝えるのか」

「もしかしたら苦戦している地域への増援かもしれないわね」

「とりあえず行くしかねえな」

「うん、ガンディーさんもカーリソンギルド長に情報を教えるって言ってたしね」


 戸惑いながらもニラダ達、そして他の冒険者も大広間に入っていき、その場でカーリソンギルド長の登場を待ち、しばらくするとカーリソンギルド長が登場し、なんとガンディーやカイル達も伴っていた。


「あれは師匠!それにカイルさん達まで⁉」

「お前の師匠を連れているって事はよほどかもな」


 ニラダ達だけでなく、他の冒険者もガンディーの姿、そしてカイルが生存していた事に驚いていた。


「あれはS級冒険者のガンディー、パーティーは謎だったけど、あいつらがパーティーメンバーか」

「あれってカイルじゃねえか、生きていたのか!それにあのガンディーのパーティーメンバーだったなんて!」


 冒険者達がガンディーやカイルの姿に戸惑う中、遂にカーリソンが口を開く。


「諸君、まずは魔王軍幹部テリソンの討伐ご苦労であった。既に報酬を受けっとた者もいるかもしれないが、まだの者も受け取り、次の戦いの備えとしてくれ」


 とりあえずまずは労いの言葉を冒険者に言い、すぐさま本題に入る。


「さて諸君らはテリソンを倒し、ハイバイ並びにその周辺の脅威を取り除いたが未だ、戦線が膠着している地域も多くある、そこで起死回生の為に得た情報をここにいるS級冒険者ガンディーに話してもらう」


 カーリソンギルド長に促され、ガンディーが冒険者に対して口を開く。


「ああ、まあ改めて言うまでもないが、S級冒険者ガンディーだ、とりあえずお前らに言わなくちゃならねえ事がたくさんある」


 一息おいて、ガンディーは情報を1つづつ語りだす。


「膠着している戦線は多いが、その戦線でも確実に少しづつではあるが犠牲者も出ている、知っての通り奴らの目的は魔王復活だからその魂を回収し運んでいるんだ」

「そして我々の調査により、その場所が分かった。その場所とは魔の国だ!」


 魔王軍が人々より回収していた魂はなんと魔の国まで運ばれていた。ガンディーは更に何を伝えようとしているのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る