先にギルドへ
ララは魔王軍が動き出す事を自分の師匠から教えられ、魔王復活を阻止すべく冒険者になり、その途中でガンディーのパーティーへと加入する。
当初、攻撃魔法のみしか使用できないミヨモではついていけないと判断するが、冒険者になってからのミヨモの活躍をきき、頼もしさを感じるようになっていたのだ。
「そ、そんな……、でもララちゃんにそう言ってもらえてうれしいよ、いつも修行で魔法を覚えるのが早かったのはララちゃんだし、結局私は攻撃魔法しか覚えなかったもん」
「でもね、その攻撃魔法で立派に冒険者をやっているんだもの大したものだわ、それにミヨモは私が習得できなかった魔法をいくつも習得しているわ」
「え?そ、そうなの……」
「うん、だから本当にすごいと思うわ」
ミヨモとララのやり取りを聞き終えるとガンディーが一同に呼びかける。
「ああ、悪い、昔話はそろそろいいか、俺達は一足先にギルドに戻らなくちゃだろう」
「あ、そうですね、分かりました、じゃあミヨモまたね」
「うん、まさかパーティーは違うけどララちゃんと同じ目標で冒険者ができるなんて……」
「ふふふ、そうね」
ガンディーのパーティーメンバーがそれぞれガンディーの元に集結しようとする中、ティアもメアリアに声をかけていた。
「あのメアリア様、メアリア様はどうしてガンディーさんのパーティーに加入したんですか?」
「また、お会いした時にお話しします。ギルドで待っております」
「はい、お気を付けを」
「それでは」
ティアがメアリアと話している中、カイルはニラダとジャンに声をかけていた。
「それじゃあ、私も行くよ、一時的とはいえ君達とのパーティーは良かったよ」
「ええ、俺もです、ですがこれからも協力して魔王軍と戦えますね」
「あのリーダーは大変だろうけど、気を付けてな」
「そうだね、それじゃあ」
こうしてガンディーはパーティーメンバーを引き連れ、そのままハイバイの街をあとにした。
「行ってしまったわね」
「ああ、まさかこんな形で師匠と再会する事になるなんてな」
「私もララちゃんと会えるなんて思ってなかったからまだ信じられないよ」
「まあ、俺達も明日にはここを発ってギルドに戻るしな、その時にまた会うだろう」
「そうだな、さあ、他のみんなのところにそろそろ戻るか」
「そうね、きっと宴はまだ続いているし」
「お腹すいたし、まだ何かあるといいんだけど」
「俺も酒は少ないからその分食うとするか」
ガンディーたちとの再会を信じ、ニラダ達は残りの時間宴を楽しんだのであった。
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