意外なメンバー
カイルをニラダに接触させたのは最終的にニラダの冒険者としての資質、そしてリーダー適性を確認するためのものであった。それをガンディーからニラダに告げられると、ニラダは返答をする。
「師匠……いや、俺はまだまだだよ……」
「素直じゃねえな、この俺が褒めたってのによ」
「ふふふ、そうかもしれないね。だけど魔王軍の幹部を倒したとはいえ残りの奴らとの戦いが厳しい事にも変わりはないから、それだけで喜んでられないよ」
「お前ならそう言うと思ったぜ、そういやあ、今晩はここに泊って、明日にはギルドに向かうんだよな?」
ガンディーはニラダの発言を聞いてからニラダに明日の動きを確認してニラダが返事をする。
「ああ、色々処理する事を終えてからギルドに報告しないとだけど」
「ニラダ、俺達はこれからギルドに一足先に戻ってカーリソンのじじいに知らせにゃならねえ事があるからな」
「知らせる事?それに俺達って事はカイルさんもか?」
「お前らにもきっとじじいから何か通達があるだろう、俺の情報を元に作戦を立てるって言ってたしな、カイルは元々俺のパーティーだし、せっかくだし、俺の他のパーティーメンバーも紹介しておくか?」
ガンディーがそう言うと、新たに2人の姿が現れ、1人は魔法使いの格好をしている少女であり、もう1人は若い女性でそのいでたちは聖職者を思わせる姿であった。そしてその2人の登場にミヨモとティアが驚く。
「ララちゃん!」
「メアリア様!」
ミヨモとティアに名前を呼ばれ、まずはララという魔法使いの少女がミヨモに反応する。
「久しぶり、ミヨモ」
「え、えええ!どうして、まさかガンディーさんと一緒のパーティーなんて!ああ、でも会えてうれしいよ!ララちゃんどうしているかなって思っていたし」
「ミヨモも冒険者になった事はお師匠様の文で知ったけど、ミヨモも結構頑張っているじゃない」
「ううん!ニラダ君や、あ、ニラダ君は私のパーティーのリーダーだけど、頼りになるし、他のみんなも助けてくれるから……」
幼馴染のララとの再会に気持ちが高ぶり次から次へと言葉が出てくるミヨモであり、近くでティアもメアリアという聖職者の女性に声をかけていた。
「メアリア様、冒険者として活動されているというお噂は聞いておりましたが、まさか……」
「確かあなたはティアといいましたね」
「私の事を存じてくれていたのですか?」
「ええ、あなたが冒険者パーティーでもかなり重要な役割を果たされており、支えになっている事は耳にしております」
思わぬ人物との再会にミヨモもティアも驚きを隠せず、話が続いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます