激突の時
ハイバイに設置した西の門が突破されたがそこに配置された兵士と冒険者達により多くの魔物は倒され、遂に魔王軍幹部の1人であるヴァンパイアロードのテリソンがニラダ達の前に姿を現す。
「我自らが貴様らの相手をしなければならなさそうだな、少しは歯ごたえのある連中がいそうだな」
「テリソン、これ以上お前達の好きにはさせないぞ」
「ふっふっふっ、我に勝てると……ん?その剣は!」
ニラダが腰に携えているホープブレードが鞘にしまっているにも関わらず、その剣の輝きに驚愕するテリソン、それを見た事でテリソンはニラダに対し発言をする。
「そうか、貴様がアビジンで作ったを使いこなす剣士か、どうりで我らの前に出てきた剣士は違うわけであったか」
「お前達……その剣士をどうした?」
「ふっ、我らを前にしてたった1人で生き残れるわけなかろう、なかなか歯ごたえがあったから思わず本気を出してしまったがな」
「そんな……カイルさん……」
カイルがテリソンに敗れ、命を落としてしまったという事実を知り、ニラダは気落ちするが、ミヨモに声をかけられる。
「ニラダ君、カイルさんは私達の為に命を賭けてくれた。そう言ったのはニラダ君だよね」
「ミヨモ……」
「私達でテリソンを倒して、街の人を守らなくちゃ!そうでしょう?」
「……そうだ、カイルさんはそれも承知であえて囮になったんだ!それを無駄にしちゃあいけない!」
ニラダは逃げる事が決断できなかったミヨモに対して強く発言をしていたが、内心はカイルならば生き延びられると信じていた部分もあったからこそだ。いざカイルの敗北と死は受け入れにくいものもあったが、ミヨモの発言で再度闘志を燃やし、テリソンに言い放つ!
「テリソン!カイルさんはお前にやられてもまだ俺達がいる!覚悟しろ!」
「覚悟しろ……だと、この我に対しそこまで言い放つとはな」
ニラダ、テリソンが臨戦態勢に入ると、他の冒険者達も臨戦態勢に入り、互いに声をかける。
「俺達も行くぞ、奴らを一気に打ち倒すぞ!」
「おう!」
「確かテリソンってヴァンパイアロードでしょ、なにか弱点ってないのかな?」
ヴァンパイアロードのテリソンの弱点について話しているとジャンがティアに声をかけていた。
「なあ、
「テリソンはアンデット系でしょうし、無理だと思うわ。私はここでは治癒に集中するしかないわね」
「そっか、他に聖職者はいねえし、どうしたものか?」
テリソンに対する決定的なダメージを与える術はあるのか?
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