浮かんだ疑問
ジャンのユニークスキルの効力でお宝の反応があった部位をニラダが攻撃し、ゴブリンを倒すとポーションが落ちており、ニラダ達にとって初めてのドロップアイテムを手に入れる事に成功し、ニラダはジャンに駆け寄る。
「ジャン、ジャンの言う通り左手を攻撃してから倒すと本当にアイテムをドロップしたな」
「ああ、まさか俺のユニークスキルにこんな効果まであったとはな、場所なら一番のお宝の位置、人ならそいつにとっての大事な物の隠し場所を探せるんだが、魔物だとこういう事とはな」
「つまり今までのドロップアイテムを得た冒険者は偶然、アイテムドロップが発生する部位を攻撃したか、もしくはジャンと同じようなスキルを使いながらドロップアイテムを得ていたんだな」
「なるほどな、集団で現れた場合でも1体づつにしかスキルは使えないし、大量ゲットは少し難しいかもな」
ニラダとジャンがドロップアイテムやジャンのユニークスキルの効果について話している中、ミヨモとティアも駆け寄り、2人に声をかける。
「すごいね、ニラダ君、槍で一気にあれだけのゴブリンを倒すなんて、それにジャンさんのスキルがあればクエストもやりやすいと思うよ」
「確かにジャンのスキルはこれからのクエスト達成の条件を実質緩和してくれるしいいとは思うわ。だけどニラダ、ちょっと確認したい事があるけどいいかしら?」
「何だ?」
「さっきあなた補助魔法を使わずに、ゴブリンと戦って倒したけど、前の戦闘の魔法の効力がまだ残っているのかしら?」
ティアより疑問をぶつけられたニラダは思わずハッとし、叫んでしまう。
「ハッ!そういえば使ってなかった!」
「何やってるのよ!あなたらしくもない!でも補助魔法の効力も残ってなかったのよね?」
「ああ、当然で魔法の効力が切れたというのは分かるから……」
「つまり強化せずに倒したって事よね」
ニラダが補助魔法を使用せずに魔物を倒した事実に一瞬一同はニラダ自身を含めて戸惑うが、ここでミヨモがフォローの言葉を述べる。
「で、でもさニラダ君は常に矢面に立って戦っているし、ニラダ君自身が強くなってもおかしくないよ」
「1体なら私だって、こんな事を言わないわ。ニラダは複数を一掃したから驚いてニラダに聞いたし、当のニラダ自身も信じられないって感じだし」
「まあ、とりあえず先に進もうぜ、確かギルドでスキルとか力を調べられるんだろう?終わって帰ってから聞けばいいじゃねえか」
補助魔法を使用していないニラダが多くの魔物を一気に倒した事実、果たしてニラダに何が起きているのか?
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