ニラダの挑戦
ダンジョン内の魔物を補助魔法を使用せずにニラダが一掃した事に驚愕する一同であり、ニラダ自身も戸惑っているがとりあえずまずはクエスト達成を優先すべく、次の階層へと降りる。次の階層に降りるとニラダがジャンにユニークスキルの使用を促す。
「それじゃあ、ジャン、ユニークスキルを使ってくれ」
「おう!」
次の瞬間ジャンは壁に手を当て、スキル名を叫ぶ。
「
ジャンがスキル名を叫んでしばらくするとお宝の位置が分かり、その情報をニラダ達に伝える。
「この階層にもお宝はあるぜ、場所を案内する」
ジャンを先頭にニラダ達はお宝の場所へと向かい、その移動中にティアがニラダに声をかける。
「分からないけど、もしかしたら本当はまだあなたが気付かなかっただけで魔法の効力が残っていたかもしれないだけだし、次は忘れずに補助魔法を使ってよね」
「その事だけどティア、実は次の戦闘では試したい事がある」
「試したい事⁉まさか……」
「そのまさかだ、次の戦闘でも補助魔法を最初は使わずに魔物と戦ってみようと思う」
何とニラダは補助魔法なしで次の戦闘にも臨むというのだ。その発言に一同は驚き、ティアは必死に制止の言葉をぶつける。
「ちょっと待ってニラダ、階層が進めば進むほど魔物は強くなるのよ、それなのに補助魔法なしで戦うのは無謀よ、止めて!」
「ティア、ミヨモの言うように俺自身も強くなっているかもしれないし、補助魔法の効力、もしくはスキルが強化されているのかもしれない。これは実戦で検証してからスキル鑑定で裏付ける必要があると思っている」
「だけど失敗すればそれで致命傷になってしまうかもしれないわ」
「もしも今俺に何か起きているとしたら魔力の事もあるし、補助魔法を使わなくても倒せる敵、そうでない敵をある程度見極める必要はある。危なそうだったらすぐに避けるさ」
ニラダはこの先、より困難なクエストに挑む事も考慮し、今のうちに補助魔法の有無で倒せる敵の見極めが必要であると考えているのだ。ニラダの強い思いについにティアが折れる。
「分かったわ、あなたは私達のリーダーだし、あなたの方針に従うわ」
「すまないティア」
「一応、フォローできる体制は作っておくわ。ミヨモ危なそうなら魔法での牽制をお願い、ジャンはすぐにニラダを避難させてね、そうすれば私が治癒魔法を使うから」
「うん、任せて」
「分かった」
ニラダの補助魔法なしでの戦い、それの補佐に仲間達も動くのである。
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