スキルの使い方
盗賊団の捕縛に成功したニラダ達はさすがに4人で街まで連行すると逃亡の恐れがあると判断し、ティアが街のギルドまで応援要請に戻って行った。
応援が来るまでニラダ達はその場で盗賊団を監視しながらニラダはジャンにスキルについて尋ねていた。
「ジャンさん、さっきのはもしかしてあなたのユニークスキルなのか?」
「おお、
「場所?それは建物とかも対象になるのか?」
「ある程度範囲は限られるがな」
ニラダとジャンが話している内にティアが複数人の冒険者と共に戻って来て、ニラダに声をかける。
「みんな、ギルドから応援に来てもらったわ、行きましょう」
「分かった」
そしてニラダ達と冒険者達は盗賊団をそのまま街まで連行した。街に到着すると衛兵らしき男達がいて、ニラダ達に声をかける。
「ご苦労であった、この者達の身柄は我らが預かろう」
「ああ、それはいいが、こいつらの持ってるマジックボックスに盗品が入っているんだ。それだけ持ち主に返してもいいか?」
「そうか、では持ち主への返却が終了すればギルドを通してマジックボックスも王城に送ってくれ」
「ああ」
盗賊団の身柄を衛兵に預けるとマジックボックスのみを持ってニラダ達は冒険者ギルドへと向かう。
冒険者ギルドに到着するとかなり盛大なお出迎えがニラダ達を待っていた。
「お疲れ様です!そしてクエスト貢献度ナンバー1おめでとうございます」
ニラダも一瞬驚くが、よく考えれば自分達が直接盗賊団を捕まえたわけだからと貢献度ナンバー1の事実を冷静に受け止める。
「ありがとうございます、そういえばここに盗賊に魔石や武器を盗られた冒険者はいますか?」
「ええ、おりますが」
「彼らに盗品を返したいので、呼んでもらってもいいですか」
ニラダの要請に応じ、受付嬢は被害にあった冒険者を呼んで、その冒険者にニラダが声をかける。
「それじゃあ返したいところだが、かなりゴチャゴチャして誰の物か分かりづらいな」
「心配するな、こういう時も俺のスキルが役に立つ」
「ジャンさん、じゃあ頼むよ」
「任せろ!
冒険者達を対象にする事で、どの魔石や武器が誰の物かが分かり、仕分けを終えるとニラダが順番に返却しようとする。
「それじゃあ順番に返すよ、まずはあなただね」
「へへ、助かったぜ」
冒険者がニラダより持ち物の返却をしてもらおうとする瞬間、どこからともなく声がする。
「待たぬか愚か者が!」
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