お宝探索(トレジャーサーチ)
ジャンの提案であえて盗賊団の罠にかかり、盗賊団を捕縛する事を決めたニラダ達は夜に森の周辺を歩いているとニラダが木の上につるし上げられ、その瞬間に盗賊団が姿を現す。
「あなた達が盗賊団ね、おとなしく投降しなさい、そうすれば痛い目に合わずにすむわよ」
「おいおい、何寝ぼけた事言ってんだ。仲間の1人が今あんな感じになっているのによ」
「ふふふ、寝ぼけているのはどっちかしら」
「何だと?」
次の瞬間、ニラダの足を縛っている紐は短剣で切られ、ニラダは落下しそうになるが、身体を反転させて着地に成功する。
「何⁉他にも仲間がいたのか?」
「まさか、こんな近くにいたのに俺の存在に気付かないとはな、お前ら盗賊としちゃあ三流以下だな」
「何だと?あ、お前はジャン!」
「へえ、俺の名前を知っていたとはな、光栄だが盗賊専門の盗賊は少しやりにくくなっちまうな」
ジャンが少し自嘲気味な発言をしていると、盗賊団の1人はその発言について言及する。
「よく言うぜ、お前が武装した盗賊団をたった1人で全滅させたことは俺達の間じゃ有名だぜ、まさかそんな奴が冒険者と手を組むとは」
「俺は依頼を受けただけだ、そんなわけで投降しないなら少し痛い目を見てもらうぜ」
そう言って、ジャンは持っている短剣を投げて、盗賊に刺す事に成功する。
「ぐは!」
「ぎゃーーー!」
この様子を見たニラダはミヨモ達に指示を出す。
「俺達も行くぞ」
「うん」
「ええ」
そう言ってまずニラダは補助魔法を唱える。
「フォースアップ!プロテクト!クイック!」
ニラダは呪文を唱えると体術のみで盗賊団を圧倒する。
「ぐわ!なんだコイツ、魔法使いのくせに!」
「不意打ちなしならこの程度か」
次の瞬間ミヨモも魔法の呪文を詠唱する。
「我に宿りし力よ、彼の者を捕らえよ、ウインドネット!」
ミヨモが風の魔法を発動し、その風はさながら網のように盗賊団を捉える事に成功する。
「やったあ」
「魔法の効果が切れる前に本物の縄で縛るぞ」
ジャンはそう言って、ミヨモの風魔法で捕らえた盗賊団を捕まえて問い詰める。
「さ、盗んだお宝はどこだ?」
「へっ、そんなの言うかよ」
「それじゃあ仕方ねえ、
スキルらしき名を叫ぶと次の瞬間、盗賊の持っていたマジックボックスを開き、中から魔石や、あらゆる武器が出てくる。
「どうやら取引前に捕まえる事ができたようだな」
「だけどなんで、こいつらがマジックボックスを持っていたんだ?」
「さあな、それを調べるのは俺の仕事じゃないしな」
ジャンのスキルにより、盗賊の捕縛だけでなく、盗品の奪還にも成功する。この時ニラダの頭の中ではある事が浮かんだのだ。
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