合同希望者
鍛冶師ドットより弓で射る矢を作ってもらったニラダは募集期限が迫っている合同クエストの希望者を確認するべく、冒険者ギルドへと向かっていった。
冒険者ギルドに到着すると早速受付に行き、受付嬢に合同クエストについて尋ねる。
「すいません、ニラダですけど、あれから『ダンジョン探索』についての合同希望者って現れましたか?」
「あ、ニラダさん、実はですね1人だけど希望される方がいますよ」
「そうですか、これ以上待つ時間はないけど、でも俺とその人の2人だけでそのクエストには挑めますか?」
「ええ、クエストに挑むことは可能です」
受付嬢にクエストに挑むことが可能と言われたニラダは更に受付嬢から合同希望者についての話をされる。
「その方と一度面談を行ってみてはいかがですか?その方もどのような方とご一緒するか気になっているので」
「確かに、そうですね得意能力とかは知っておくに越したことはないな」
「それでは面談のセッティングをしますので今日中にお知らせしますね」
受付嬢からその言葉を聞き、ニラダはしばらく冒険者ギルドの掲示板等を見ながら待っていると、受付嬢に声をかけられる。
「ニラダさん、先程ニラダさんとの合同クエストを希望される方がギルドにお越しになったのですぐに面談が可能ですがいかがなさいますか?」
「もちろんです」
「それじゃあその方にも声を掛けますので少々お待ちください」
受付嬢がそう言って、ニラダの前から姿を消して戻ってくるとニラダ同様ローブを着た少女と共に戻ってくる。
「お待たせしました、こちらの方がニラダさんとの合同クエストを希望しています」
「あなたがニラダさんですね、初めまして、私は魔法使いのミヨモです」
「同じく魔法使いのニラダです」
「そうなの、でもそれならどうして剣を装備してるの?」
やっぱり魔法使いが剣を装備しているのには疑問を抱くかと思いながらも、先日の嫌味な冒険者2人組と違って悪気がなさそうなのをニラダは感じたので、ニラダも素直にその事に返答する。
「その疑問は君との面談で答えるよ、受付さん、使える部屋に案内してもらってもいいですか?」
「はい、ではこちらへどうぞ」
受付嬢の案内でニラダとミヨモと名乗る魔法使いの少女は面談できる部屋に向かい、受付嬢に入室を促される。
「それではこちらのお部屋でお願いします、終わり次第お声をおかけください」
そう言って受付嬢が退室するとまずはニラダが声を開く。
「ミヨモさんの事を聞く前にさっきの質問に答えるね、俺は補助魔法を自分にかけて戦っているんだ」
まずは補助魔法を自分にかけて戦っている事を明かすニラダ、ミヨモの反応は?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます