化物狩人の仕事
この世の醜悪がそこにありました。
見世物小屋にて展示される世にも恐ろしい人喰いの獣。
「さあさあ紳士淑女の皆々様! ご覧にいれましたのは世にも珍しいジェヴォーダンの
恰幅の有る支配人が檻の前に立ち大げさな身振り手振りで煽り文句を並べ立てます。
「素人仕事ってのはよくないね」
隣に座る女が呟くや否やジェヴォーダンの獣は檻を破り支配人をあっという間に平らげてしまいました。
思いもよらない惨事に見世物小屋に集った客は絶句します。
静止した時の中で獣は、次にどのごちそうを腹におさめようかと値踏みします。
「
女が両手に構えた
「さあさあ紳士淑女の皆々様、人喰獣を仕留めたりますはウィンチェスターライフルにございます。性能はご覧の通り。鉄砲買うならウィンチェスター、ウィンチェスターをどうぞよろしく」
狩人の女は弾創から煙を上げる獣の頭を踏みつにして、
「アタシの名前はシアハンマー・コッキンレバー世界で一番の怪物狩人」
シアハンマー女史の来仏それは、プロイセンとの敗戦を凌ぐ我が国始まって以来最大の厄災の始まりを意味したのでございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます