第28話 アナザーワールド 14
さてさてさーてー。
まず考える事はと……。
とばっちりの回避だな。
さっさと離婚すればいいと思うのだが……。
しないだろうなぁ……。
男らしいのが良いのだと。
全く理解出来ないが、好みは人それぞれだからしょうがない。
まぁ、もしも……、もーしーもー、離婚したら絶対に
一度だけ
もしかしたらうちの両親は二人共大馬鹿なのかもしれない。
まぁ、子供に真顔でそんな事を言うくらいだ。
離婚説はな〜しと。
あとは、そうだなぁ。
家の中が戦争中だと帰りたくないから父上様に謝ってもらうとか?
いや、それも無理だな。
いつぞやのお嫁さん事件を思い出す。
どっちに転んでも修羅場だ。
もし間違って
ゲームオーバーだ。
謝って済む問題ならもう終わってる話だしな。
やっぱり一か八か問題解決済みに賭けてみるか?
こぇーよ!
無理だよ!
確信が無いとぼくおうちかえれない。
恐怖で
ギルさんや。なんとかならんかや?
「出来ない事も無いけど……☆」
けど?
「チート使って無理やり解決させる。みたいな感じになるよ?☆」
チート大歓迎。
すでにチートによって引き起こされている問題だ。
チートで起こした問題をチートによって解決する。
完璧じゃないか!?
それでいこう!
ヒーンートっ! ちょ〜だい!
「では、心して聞きたまえ! その者赤き衣をまといて
ギルの声色がおどろおどろしい感じで……って、
ナウシカ?
それ大婆様だよね!?
僕がナウシカ大好きなの知ってて言ってるでしょ?
それにこんいろじゃなくて
「いや、今回は
あー、そぉー。そぉーなのね。
あと服が赤色なのね。
赤色、赤色っと。
そんな目立つ色の服着てる人居ないぞ……。
それに紺色の場所なんて見当たらないし……。
僕は探した。
赤色の服を……。
紺色の場所を……。
授業中も……、給食の時も……、休み時間も……。
だが、見つからなかった。
おかしい。
今までこんな事は無かった。
むしろ今までのヒントのほうが難しく、しっかり頭を使って考えないと分からなかったのだが……。
今回は、赤色の服と紺色の場所を探すだけなのだ。
探すだけならイージーだと思っていたが、なかなか難しい。
それか、ヒントの意味に間違いがあるとか?
「間違ってないよ! そのままの意味だよ☆」
なら学校の中じゃなくて、外に出てから出会う誰かとか?
まさか!? 外で
それはぼくはちょっとこまるぞ。
このまましばらくの間、幼児にでもなるかな。
一対一でラスボスのお供と
だが、ついに学校内で赤色の服と出会うことは無かった。
正確には赤色の服の人とは何度か出会えた。
だが、紺色の場所では無かったのでその人達は違う。
二つのワードが重なり合う。たったこれだけのことがこんなに難しいとは……。
挨拶を済ませ帰りの会が終わる。
さちこ。いやだなぁ。
そんな事を考えていると、誰かに呼び止められた。
若ちゃん先生「光くん。ランドセルとか持ったら職員室へおいで」
呼び出し?
朝の説教の続きか?
正直何言われていたか覚えてないぞ……。
そんな事を思いながら僕は渋々職員室へ向かった。
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