【ファング・イン・ファルス】 #4

高速で対向するバイクの上で、明日香とタイムリープは睨み合った。その鋭き視線に強者の存在感を認める。両者は全く同時に名刺を抜き、投げた。相対速度により致命的な威力を持った名刺は、わずかに両者の指を裂きながら、その手に収まる。業前は互角。名刺をしまったその瞬間、両者はすれ違った。 1



ごう、と真横を通り過ぎる骨董品的旧式車。明日香は凄まじき動体視力によって、その内部を視認した。九龍と亮太。タイムリープは強敵であり、顕現した《ジャマダハル》の相手はできない。自分でどうにかせよ。そのような視線を投げ掛け、《ジャマダハル》の股下を潜る。 2



「ハッハァーッ!」その時、タイムリープバイクが頭上より襲った!前後左右、如何なる方向にも回避不能な完璧なる一撃!「ふッ!」明日香は下半身を浮かせ、決断的な上段後ろ回し蹴り、メイアルーアジコンパッソで迎撃!SMAAAASH!タイムリープバイクは吹き飛び、しかし華麗に着地。疾走を再開! 3



…その瞬間。明日香の目の前に弾丸が現れた。目を穿ち、脳髄を食い荒らさんとする牙じみた鉛が。「うおおおおッ!?」明日香は体を傾け躱さんとす。しかし左耳を食い千切られ、バイクが蛇行する!BLAM!その最中、ミラー越し。後方に向けて銃を撃つタイムリープを見た。そこから弾丸は飛ばなかった。 4



「思った通り!やるねェ」タイムリープは笑った。明日香が立ち直った時、彼は既に明日香に並走していた。「敬意を表して教えてやる。早撃ち極めし俺の弾丸は時をも超えるッ!きっかり0.6秒!俺の弾丸は、過去に向けて撃たれるのさ。これこそ俺の魔術!名付けて『時を駆ける魔弾』ッ!」 5



明日香は苦々しげに目を細めた。それはつまり、不可視の弾丸と相対するに等しい。だが、タイムリープは所詮は1等探偵なのだ。これに勝てぬでは先はなし。タイムリープは不敵に笑い、立ち上がった。「来いよ」明日香は強く睨みつけると、応じるように立ち上がる。耳から流れ出る血が凍り、止まった。 6



両者の距離は1メートルにも満たない。必殺の間合いだ。凍てる空気に殺気が凝り、濁る。それを裂くように、バイクは走り続けた。二人の呼吸が同期する。吸い。吐き。止まる。エンジン音が。次いでタイヤがアスファルトを切る音が消える。ハイウェイはトンネルに突入した。瞬間、二人は動いた! 7



…少しだけ時を遡ろう。「篠田…」現れた影を見、九龍は安堵の吐息を漏らした。「来てくれたのか」「だから何だ?」亮太が切って捨てた。「後ろのクソ鳥は健在だ。で、タイムリープはアイツを狙ってる。俺らの状況は何も変わってねェ」「CLAAAAW!」後方から《ジャマダハル》が迫る。 8



「チッ!」亮太は舌打ち、アクセルを更に踏み込んだ。「オイ、お前は何が出来んだ?」「えっ」「何でもいい、何か出来るだろッ!銃とか、魔法とか、NEWO≪ネオ≫とか!何でもいいッ、足止めしろ!」ヒステリック気味に叫ぶ亮太。「いや…けど」「けど、何だ!」亮太の怒号に、九龍は困惑した。 9



「無理だ…俺には」九龍は項垂れた。《ジャマダハル》。つまりそれは、石動 朝子だ。どうなろうと、朝子なのだ。「あァ…?」亮太は、ミラー越しに九龍を睨んだ。「CLAAAAW!」後方から迫る《ジャマダハル》が叫んだ。その足元でアスファルトが割れ、火花が散る。「…おい、前来い」亮太が促した。 10



「え?」「いいから来い」九龍は、座席の間をすり抜けて助手席に座った。「はァッ!」瞬間、亮太は九龍の横顔に蹴りを入れ、窓に叩き付ける。「うぐあッ…!?」庇うこともできずに潰れ、張り付く九龍。「ッたく、マジ使えねえ」亮太はギリギリと歯を軋りながら、横目に九龍を睨みつけた。 11



「何もできねえなら死ね!死んでアレを引き付けろ。後部座席にお前の血があるんだ、最悪、命はいらねえんだ…!」彼の目は、生への執着に濁り澱んでいた。窓が開き、九龍の頭が車外に出た。そのまま窓が閉じ、彼の首をギロチンじみて挟み込む。「あぐぁッ…げひゅッ」「死ね、さっさと死ね!」 12



「CLAAAAW!」《ジャマダハル》が加速した。ギャリギャリと音と火花と礫を散らし、瞬く間にその爪を亮太の車に届かせる!「CLAAAAW!」「チイッ!」亮太は車を故意にスピンさせた。刃は助手席、九龍を掠め地面に突き立つ。さらに落とされる刃を、車は回りながらすり抜ける!なんというドラテク! 13



刃雨を抜けた車はスピンから復帰し、再び走る。側方には、バイクの上で睨み合う明日香とタイムリープ。行く先には、降り来る心臓を待ち侘びるアーマーンめいて、ぽっかりと口を開けるトンネル。窓に挟まれたままの九龍が呻いた。涙と涎が零れ、風に凍り付いてゆく。車は、トンネルに突入した。 14



…タイムリープは、明日香に向けて銃爪を引いた。同時、明日香の目の前にもう一つ、未来からの弾丸が出現!「ふッ!」2つの弾丸を裏拳で弾き、勢い後ろ回し蹴りを見舞う!だがその瞬間、明日香の膝を未来からの弾丸が貫く!「ぐッ…」「せいッ!」タイムリープの掌底が怯んだ明日香を突き飛ばす! 15



しかし、バイクから氷柱が伸びた。明日香はそれを掴むと、再びバイク上に着地。水平チョップでタイムリープの足を薙ぐ。タイムリープは跳躍して躱し、その瞬間バイクが蛇行を始めた。「ヌウ…!」タイムリープは地面が凍結していることに気付く。「ちッ…!」反撃を諦め、バイクに跨る。 16



「やるねェ、マジに恐れ入った」バイクのコントロールを取り戻したタイムリープは再び立ち上がり、撃ち抜いた筈の明日香の膝を見た。そこに一切の傷はない。「未来からの弾丸は、本来撃たれるべき時間に撃たれないと、一切のダメージが消えちまう。タイムパラドックスってヤツ」「…」 17



「どーゆーワケか、死んだヤツは傷が消えても戻って来ないけどな。とにかく、膝をブチ抜いた弾を撃てなかった。オタクの傷が消えたのは、そういうわけだ」「なるほど」明日香は頷いた。「つまり、あなたが銃を撃つ暇を与えなければいい、と」「理論上はナ…尤も、やらせはしないがね」 18



BLAM!タイムリープは発砲した。明日香はそれを容易く弾き、しかし側方より未来からの弾丸多数!「…!」それを弾かんとする明日香に、タイムリープは発砲を続ける!「どうしたどうしたどうしたァ!」たった一人の十字砲火が明日香を苛む。やがて彼女についた傷が、彼女自身を赤く染め始める。 19



「く…」明日香は激しさを増す銃撃に耐えかね、氷の鎧で自らを包み込んだ。だがしかし、それこそタイムリープの思う壺であった!「せいッ!」腕の全く同じ個所に6発の弾丸が叩き込まれ、腕を覆う鎧は砕け散った。未来からの弾丸が逆腕を。足を。頭を。わずかに鈍ったその瞬間、氷は粉砕された。 20



「あっけねえ…ンン!?」しかし、キラキラと舞って流れゆく氷の塵に、明日香の姿はない。風が過ぎる。地獄めいた冷気を孕む風が。それは不自然に、しかし当然のように、タイムリープの背後へと向かった。少し遅れて氷の塵が続き、トンネル内の照明を輝かせた。「まず…ッ」タイムリープは跳んだ! 21



瞬間、タイムリープの右腕がズレた。「う、ぐううッ…!」彼の腕は切断されていた。腕と共にアスファルトに転げ落ち、絶たれた腕は衝撃に砕け散った。空気が揺らぎ、タイムリープのバイクの上に明日香の姿が描き出された。「ちッ」明日香は舌を打ち、遠ざかってゆくタイムリープを見た。 22



「覚えておくぜ!篠田!明日香ァ!」トンネル内に叫びが反響する。そのあるじはやがて、遠い暗がりへと消えた。今ならば容易く殺せよう。しかし明日香は、引き返しての追撃をしなかった。歯車探偵社は本来、粛清対象ではない。ならば、他にすべきことがある。亮太と九龍、そして《ジャマダハル》。 23



…トンネルに突入すると同時に《ジャマダハル》は速度と、その鋭さを上げた。壁を地面を天井を縦横無尽に跳ね回り飛び回り、突き刺さる《ジャマダハル》の刃は、亮太らを取り囲む針の山じみていた。亮太のドラテクは確かに凄まじい。しかし技術だけで切り抜けられる場では、もはやあり得ない。 24



「クソ…遊んでやがるな」亮太はそう結論付けた。舌を打つと、パワーウィンドウを上げるスイッチをより強く引く。「あ、がァ」「さっさと死ねッ!」窓が九龍の首に食い込む。しかし切断殺には到底至らない。サンゼンレイブンは鋼の肉と水銀の血を持つ生物、魔法使い。つまり、九龍も然りだ。 25



「CLAAAAW!」《ジャマダハル》が車両正面に着地、亮太を睨みつけた。亮太は息を呑む。左右とも、回避不可能な位置取りであった。((ヤベエ…))亮太のニューロンをアドレナリンがどよもし、時間が泥めいて凝った。《ジャマダハル》が振り上げた刃。じきにそれは、車ごと自分たちの命を絶つだろう。 26



《ジャマダハル》の速度であれば、どう動いても車は破壊される。少しでも自分の生存確率を上げ、かつ任務を全うする。せめて、クローンレイブンの血液だけでも。…「はァッ!」血液の簡易採集容器を取り出しながら、ハンドルを右に切った。九龍に《ジャマダハル》の刃を当てるべく。……SLAAAASH! 27



しかし《ジャマダハル》の刃は、アスファルトを裂くのみに終わった。車は《ジャマダハル》をすり抜け先へ走る。「何?」亮太は訝った。彼は見ていた。《ジャマダハル》が一瞬、刃を鈍らせたのを。この車を執拗に狙い、九龍に当たる刃を躊躇う。…アレは九龍に何か、思うところがあるらしい。 28



窓が開き、九龍は車内に倒れ込んだ。「げほッ、ぐぇ…」「吹き飛べ」亮太は再生機に音を装填すると、天井に向けて銃爪を引いた。鉄とカーボンを撒き散らしながら穴が開く。亮太は九龍の首を掴むと、穴から頭を出させた。そのまま首を縁のささくれ部分に突き刺し、さらにナイフで縫い留めた。 29



「あ、ぐぁ…」「CLAAAAW!」《ジャマダハル》が一際大きく叫んだ。「…はッ」亮太は《ジャマダハル》の動きが明らかに鈍ったのを確認した。やはり《ジャマダハル》は九龍に何某かを見ているのだ。「そのまま大人しくしてろよ…」亮太は笑った。「そうしてエサやってりゃ、お互い生き残れる」 30



「餌…」「ああ、エサだ」亮太は繰り返した。「餌…」九龍も、また。「餌…」九龍の脳裡に、一年間のことが蘇る。魔法もろくに使えず、格闘にも秀でない。NEWOも持たない自分に出来ることは、とにかく少なかった。朝子やウェイランドと仕事をする際、ほとんど自分はお荷物だ。 31



何もない。自分には何もない。それでも愛されていると思っていた。それすらも偽りだった。哀れだ。惨めだ。滑稽だ。自分には、何もない。この命と、心以外は。それすらも弄び、踏み躙ろうと言うのか。《ジャマダハル》。真壁 亮太。「う、あ、ああああッ!」右腕から流れる血が泡立った!「何!?」 32



血は宙で潰れ、広がり、布となる。布は折れ曲がり、群れ成す鴉と変じた。鴉は羽撃き、亮太に襲い掛かった。「ゲーッ!」「ぐあ、なんッ…!」鋭き爪と嘴が亮太の肉を抉る。車が蛇行し、その窓が赤く汚れてゆく。九龍は首を棘から抜いて車に戻ると、血濡れたガラスに亮太を叩き付けた!「あがッ!」 33



窓を突き破り、亮太の頭は車外に飛び出した。その窓に鴉が張り付き、血となって這い、刃となって亮太の首に当てがわれた。九龍は決断的にパワーウィンドウを下ろす。「あぐァ…」亮太の首が刃とドアに挟まれた。処刑ギロチンそのものであった。「や、やめ…」「お前はやめたか?」「待、ア…!」 34



ばつん、と小気味よい音と共に、亮太の首は落ちた。転がるそれは《ジャマダハル》の足に突き刺され、スイカめいて無惨に砕け散った。九龍はそれを見届けもせず、痙攣する亮太の死体を無感動に蹴り落し、ハンドルを握った。「覚えておくぜ!篠田!明日香ァ!」叫ぶ男を抜き、走る。 35



《ジャマダハル》は、未だ九龍を追い続ける。ぼたぼたと涎を垂らし、その鋭き刃を軋らせながら。「九龍殿」前方を走る明日香がスピードを緩め、バイクを寄せた。彼女は、真っ直ぐ九龍を見つめた。「どうしましょうか」「あれは朝子の、恩人の相棒だった。なら、俺が幕を引きたい」「わかりました」 36



明日香は頷いた。「支援致します」「ありがとう」「ご武運を」明日香はさらにスピードを緩め《ジャマダハル》の下へと向かった。九龍は暫し、目を閉じた。彼女は、この車の中で何が起きたのかを一瞬で把握した。そして、自分が何をするか選ばせてくれたのだ。ならば応えたい。 37



九龍はややアクセルを緩めた。血の布がアクセルを固定すると、立ち上がって穴から這い出る。冷えた風が身を焦がす。《ジャマダハル》は、バイクで刺突を縫いながら、氷の刀で足を切りつける明日香と格闘していた。「朝子」九龍は《ジャマダハル》に呼びかけた。「朝子は、そこにいるのか?」 38



《ジャマダハル》は吼えた。嘴から涎が垂れ、凍り付く。その目に理性の光は、ない。「そっか」九龍は目を伏せた。照明の狭間、影が彼の顔を隠す。再び光が差した時、その顔には決意があった。「なら、行くぞ」血の布で新たな腕と大鎌が編み上げられる。トンネルを抜けた。互いの制空圏が、触れた! 39



「CLAAAAW!」次々と繰り出される刺突。弾丸じみた速度のそれを、九龍は鎌で捌いてゆく。見える。聞こえる。感じる。動ける。世界の全てが助けてくれるようだった。「朝子」九龍は目を細めた。「朝子は……お前はもっと、強かっただろう!」「CLAAAAW!」吼える怪物を真正面から見据える。 40



《ジャマダハル》が刃を大きく振り上げた。殺意と暴虐の牙じみた振り下ろしが九龍を襲う。車ごとスクラップにして余りあるその一撃。九龍は、無造作に跳躍した。「はッ!」血色の斬閃が迸る。円弧を描くそれは、牙めいて落とされる刃、それの連なる足を断った。「AAAAGH!」噴き出した血が凍る。 41



九龍は明日香の駆るバイクに着地した。「…」明日香は無言で九龍を見た。九龍は彼女を見返し、頷いた。「はッ!」血色の軌跡を残しながら跳躍。《ジャマダハル》を深々と斬りつける。「はッ!」九龍は決断的に車を蹴り、三度ジャマダハルを襲った。鎌が《ジャマダハル》に、触れた。 42



……何故、アタシだけ……九龍、九龍なんてどうだ……なあ、九龍……いい子だ、九龍……九龍、珈琲飲むか?……お帰り、九龍……アンタ、本当にそれでいいのかよ?……九龍、アンタはアタシの……「はァァァァッ!」溢れて来る記憶を断ち切るように、九龍は《ジャマダハル》を斬り裂いた! 43



頭を真っ二つに割られ、《ジャマダハル》は崩れ落ちた。それを見ながら、九龍は明日香のバイクに着地した。「お疲れさまでした」「…ああ。ありがとう」労いの言葉を掛ける明日香の後ろで、バイクに跨る。「助かったよ」「業務の一環です」明日香は面を外した。「それも終わったけどね」「だな」 44



バイクは走り続ける。乗り捨てられた車と《ジャマダハル》の死体は、瞬く間に流れ去って行った。後には、ハイウェイ下から覗く摩天楼の光だけが残る。九龍は溜息をついた。「これからどうしよう」「そのことなんだけど…」明日香は携帯端末を九龍に見せた。ハイドアンドシークからのメール画面だ。 45



「出頭命令。今日の1900時、キミと一緒に本社に来てくれッて」「ハイドアンドシークに?俺みたいな凡百4等探偵に統括社が用なんて…」九龍は言葉を切った。風に流れる黒い髪が、光を受けて血色に照り返す。「…あるか」「だろうねえ」明日香は肩を落とした。「悪いけど付き合ってよ」「…はいよ」 46



九龍は頷き、目を都市に向けた。闇色の空の下、ウェイランドや朝子と共に駆けた日々。それらには、数多の偽りが潜んでいた。偽りはやがて真実という名の牙を剥き、喉元に喰らいつく。だが、九龍は偽りに安らぎを感じていた。何と滑稽な。喜劇のような偽りは剥がれ、現実と向き合う時が来た。 47



((さよなら、朝子。俺の…母さん))九龍の頬を雫が伝った。雫は風に吹かれ、何処かへと飛んでゆく。それを見上げる空虚なネオンの極彩光。小さな小さな悲しみの雫は、溢れる光の中に消えた。ここはニッポン。嘘と偽りのレイヤーが、真実を覆い隠す虚飾の国。 48






粛清完了:滲み、風切羽


鱗 ×風切羽 車裂き 錆 白無垢 土蜘蛛 天秤 ×滲み ×包帯 水底 ×鑢

歯車


残粛清対象:8






探偵粛清アスカ

【ファング・イン・ファルス】

おわり

(【カウント・スタート、ドゥームズデイ・クロック】につづく)

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