第70話 王家の食事 実食編




「最初は前菜の眠りきのこのホワイトソースで作ったソースで絶妙な炒め具合で出来ています、、、眠りきのこの力で睡眠不足を治したり出来ます」


大きな皿に

きのこが3つで

白色のソースがうまく掛かっている


「へぇ」

「隼人の寝不足を解決してくれるかもな(w)」

「解決するのかぁ」

「期待しとけよ」

「ソースが美味しそうですね!」

「親方、、俺、、きのこが苦手なんですよ」

「あっちなみにこの眠りきのこは一つ50金貨よ」

「親方!このきのこっておかわり有りますか!」

「食べてみるか、、、」


きのこをソースに絡んで口にした

なっ

なんだこれは

口の中でソースが

きのこと戦闘(?)しててむっちゃ美味しい!

なんだこれ

僕が知っているきのこじゃ無いーーーッ


嘘だろ

これが真のきのこって事が

今までのは、、なんだったんだ


「親方、、これ、、きのこじゃ無いか何かだ!」

「いいや違う、、これこそ、、きのこだ」

「そうか!きのこってこうゆう物なのか!」

「読書、、これ、、」

「あぁ、、言いたいことは分かる」

「ソースを舐めまわしたい」

「皿に付いてる?」

「あぁ、、、」

「一国の王だと自覚を持て」

「冗談だって、、嘘だって」

「そうか?」

「信じてよぉ〜」


皆んなが前菜を食べ終わった時を見計らって

クレアのメイドさんが魔法で料理を持ってきた


「カジキングの出汁を使ったスープで御座います、、タンパク質が豊富な出汁が体を温めてくれます」


シンプルに

出汁だけで出来ている出汁スープ

これが、、王家の食事、、


「出汁?スープ?ん?」

「カジキングって海のギャングの!?」

「そうです、、海のギャングのカジキングです」

「へっへぇ」

「えーと、、このお椀一杯でいくらですか?」

「1大金貨よ」

「ふぁ!嘘だろ、、、こんな高い飲み物、、初めてだよ」


スプーンで掬って食べた

なっ

やばい、、うまい

カツオよりも濃い香りが鼻を囲み

物凄い速さで喉を駆け巡る

これは

これは

スープでは無いスープ(?)

反則級だよ、、、白旗です


僕はスプーンを高速で動かして

だし汁を食べ終えた


「最高ですーーーッ」

「美味しいねこれ」

「読書!俺、、海で泳ぎたいっ」

「あぁ、、僕もだ」

「これが、、カジキング、、恐るべし」


皆んな30秒くらいで食べ終わった

クレアのメイドさんが魔法で皿を運び


今度は大きめな肉を持ってきた

テーブルの真ん中に置き

一人ずつ切って取り皿にいれ

魔法でソースを掛けた


「王宮で育てた最高級のミノタウルスからわずか7%しか取れないヒレ肉をを贅沢に焼きました、、帝国一のお肉でございます」


見るからに高そうな肉を

僕は見つめた


「えーと、、クレア、、これって」

「えぇ20大金貨は下らないよ」

「クレア様ーーーッありがとうございます」

「ふふふ」


フォークで刺して口にした


くゎせdrftgyふじこlp

なっなんだこれはぁーーーッ

ほんとに肉なのか

くぅーーーッ

口の中で肉汁が走り回っている

これに関してはもう

食べ物じゃ無い(?)ーーーッ

これに関しては三途の川もにっこり(??)


「なぁ読書、、これって、、人が食べて良い物なのか?」

「お前は魔王だろ」

「親方、、生まれて初めてこんな物を、、うぅ」

「泣くなよ、、リング、、うぅ」

「美味しいですぅ」

「ドリンクのバナナジュースです」

「バナナって丸の?」

「はい」


丸いバナナのジュースか!


クレアのメイドさんは

魔法で銀のコップにバナナジュースを注ぎ

皆んなに配った


僕はそれを口にした

甘いーーーッ

はちみつとのマッチが凄くいい


「甘くて美味しいですっ!」

「ありがとうございます」


20分くらい掛けて

皆んなでミノタウルスのヒレ肉を食べ切った


「最後にデザートです、、」


クレアのメイドさんが魔法を使って

全員分のナシ?を運んできた


「ナシ?」

「いいえ柿です」

「ファーーーッ!?」


西洋梨型の柿なんて

認めないぞーーーッ

なんだよそれ


「切るかどうかはご自身で判断する形になっています」


まぁ

ミラさんとクレアは柿?を切る事にした

僕は丸齧りだ


柿を僕は受け取り

それを齧った

なっ

柿だ、、しかも美味い


くっ

柿って認めてやるっ

これは

柿だ


間違いなく

味は柿だ


見た目は西洋梨だけど


この世界って

果物の形が変じゃないか?

バナナがりんご型だし

柿が西洋梨型だし

一体全体どうなって居るんだーーーッ!?


「ありがとうございましたーーーッ」

「むちゃくちゃ美味しかったです」

「感動しましたーーーッ」

「悔いはありません」


僕たちは

クレアのメイドさん

にできる限りの感謝をした


クレアたちと別れて

客部屋へ向かった

もう7時くらいだ


「隼人、、部屋に帰ったら、、分かるよな」

「あぁ、、わかってるさ、、そのくらい」

「親方と隼人様、、一体、、」

「リングも参加な」

「えっ何を、、」

「なぁお泊まり会って言ったら、、なんだと思う?」

「えーと、、、」

「答えは1つ、、」

「、、、」

「“枕投げ”だーーーッ」

「あぁ戦争だーーーッ」




次回

「眠れない夜(パート3)」

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