第65話 魔女の知識


僕は

王城にある

帝国一の図書館で必死に

漫画やラノベを探していた


少しでも希望を見つけたい

漫画やラノベは異世界にあると信じたい


「読書、、諦めろよ、、漫画やラノベは無いんだよ、、この世界には」

「僕は諦めないーーーッ」

「変わらないなぁ、、読書」

「当たり前だーーーッ、、諦めたら試合終了だ」


絶対に

絶対に

この“世界”でR◯ゼ◯などを見たい!!

禁断症状を抑えないと、、、


「読書〜」

「わかったよ、、、」


また今度探せば、、いいか


「魔王様〜」

「なんだ?リリス?」

「炎の魔導書Ⅹがありました!」

「おぉ!これで炎系魔法レベルXが使える様になるな!」

「はいっ!」

「えっレベルX?」

「あぁ知らないのか、、読書は」

「来てまだ少しだからな」

「くくく、、、リリス、、4時間掛けて読書に魔法の理論を教えてやってくれ」

「は?」

「わかりました!魔王様!」


鬼だ、、、魔力が0で魔法が使えない僕に魔法の理論とか教えて来るの鬼畜だろ、、はぁ


「読書さん!こっちに来てくださいーーーッ」

「えーと無理って言ったら、、」

「、、、」

「ひぃ」


怖すぎる、、、

リリスさんの顔からそこ知れぬ圧が見えた

逆らったら、、、死ぬっ

本能でわかる


「行きますから、、許してください」

「良いでしょう、、来てください」

「はい、、」


僕はリリスさんに言われるがまま

魔導書や召喚書などを集めた

合計40冊を超える量の本を持って

椅子と机が置いてある所へ向かった

僕は一気に4冊持つのだけでも腕が悲鳴を上げたが、、リリスさんは36冊もの分厚い魔導書などを持っても余裕の表情を浮かべていた

転んだりしたら、、全部、、倒れるし面倒だな


「それでは始めますよ」

「はい」


リリスさんは手始めに魔導書を適当に1冊取った

黄色い魔導書だ


「この本は魔導書と言って」

「はい」

「魔法を撃ったりする時により良い効率的な撃ち方などが記されているの」

「はい」

「魔法には、、炎・水・自然・光・闇といった基本魔法から出来ていて」

「はい」

「人によって得意不得意な魔法とかあるの」

「はい」

「この魔導書は光魔法Vね、、光魔法のレベルを6段階上げる方法が記されて居る」

「はい」

「レベルと言うのは....」


本当に地獄だった

絶対に使わない知識を4時間半くらい掛けて聴いたりした


マジで内容も濃いし

よくわからんし


はぁ


まぁ覚えた所を上げると

魔法のレベルや

魔法陣の書き方

魔力と魔法の比例

杖などでの威力向上


他にも色々、、、

隼人め、、後で覚えてろよ


人生で1番時間を無駄にしたかもしれない


僕とリリスさん以外の人は

ご飯を食べ終わってるし


だぁあああ腹減った


「読書さんは魔力が0でも魔法が使えるのは何故ですか?」

「は?使えないぞ」

「えっ!?魔王様は使えるけど基礎が出来てないと言われたんですか」

「隼人めーーーッ」


僕はムカついた勢いで立ち上がった


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