第10話 気まずい夜
厨房から、誰がアキさんの料理を作るかの論争が聞こえてきた
結局、、店長がアキさんの料理を作ることになった。
ほんと、、しょうもないと思った、、、
僕もできたら、、混ぜてくれぇ
ミラさんは、、死神のため
3大欲求を必要とせず
寝ないで、食べないで生きていける体である
しかし、流石の死神にも娯楽は欲しいようで
寝ないとストレスがたまったりするため
一応、、死神でも寝る奴は寝る
人も死神も、美味しそうな食べ物があると
食べたくなるだろ
そのため、死神の中でも
寝たり、食べたりする者は少なくはない
ミラさんはその中の一人だ
だからミラさんは、初めて食べる料理に
わくわくしていた
アキさんはと言うと、、、
ミラさんの事が気になり、ずっと質問攻めしていた
そうこうしているころに、料理が運ばれてきた
「痺れきのこのシチューと電気きのこの混ぜ野菜とコカトリス
の唐揚げです」
「キタァァあー」
「やっときたぁ」
「きたか」
僕の手元に来た
痺れきのこのシチューの見た目は、
ごく一般的なホワイトシチューと同じだった。
ミラさんの手元に来た
電気きのこの混ぜ野菜は
レタスやトマトなどの野菜の中に
イカの切身みたいな物が入っていた
アキさんの手元に来た
とてつもない量のコカトリスの唐揚げとご飯
コカトリスの唐揚げって
普通の唐揚げと見た目は同じだった
僕はシチューを口にした
「え?くぅ、、ウガァーざぅあぁあ」
「大丈夫ですかぁ!?」
「うむ、、最初は皆そうじゃ」
うぐっ、、、何だこれ
舌が痺れるぅ、、、
味はいいけど
でも、、、なんか刺さる、、ハマりそうや、、、
「うぅ痺れるっ、、」
「え?大丈夫か?」
「うんうん、、最初は皆そう」
ミラさんが電気きのこの混ぜ野菜を、笑顔で食べ始めた
えっと、、、もしかしてM?
悪くわない、、、かも?
アキさんはと言うと
「やっぱり、、この味が一番おいしぃ~」
頬を手で支えながら大量の唐揚げを食べている
うーん、かわいい、
食欲がなぜか湧く?ご飯もさっきより何故か旨い
なんでだろぅ、、、
しばらく
3人で色々なことを話しながら食べた
食べ終わったあとに会計を終わらせ
僕たちは、店の外に出た
「もうこんな空に」
「暗くなりましたね」
「そういえば君たちは何処で一夜を明かすのかい?」
「あっ、、野宿?」
「お金あるのに野宿!?」
「私は別にどこでもいいですよ、、、」
「わかった、、いい宿屋を紹介するよ、、てかこの街には宿屋が1つしかないんだけね、、」
「一つしかないんだ宿屋、、」
「よしっ!?私についてきて」
僕とミラさんは、、宿屋に向かっていくアキさんに着いていった
気づいたら宿屋についていた
アキさんは、、このあと大事な予定があるため
ここで解散した、、明日の朝9時くらいにギルドで合う約束をしたぁ、、
アキさんと別れた、、僕たちは宿屋の中に入った
とりあえず受付に向かった
「あのーすみませ、、部屋って空いていますか?」
「あぁ、、、あとひと部屋空いているぞ、、」
「え?」
「へ?ひっ一部屋!?!?」
嘘だろ、、、一部屋だけしか空いていないのか!?!?
ミラさんと同じ部屋って
おいおいおいおい
気まずい夜になるんじゃねーか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます