第9話 有名人は辛いよ、、、




異世界での、、初めての飯、、

僕たちはギルド食堂の中に入った


「おぉ、、いらっしゃい」

「あっアキ様!?」


アキさんが入った瞬間

若い男性が大声で

アキさんの名前を言った

世間からは、紅葉の魔女 アキ、と呼ばれ

この異世界で誰もが知る

Sランク冒険者中の1人だ、、


周りの冒険者からは

一目置かれている存在だ

アキさんを“神”から選ばれた者

とか言い出す奴もいる


そんなアキさんが店に入った瞬間

アルバイトしていた男性店員が

驚きを隠せない声で

アキさんの名前を発してしまった


その声に反応した

客が一斉に、アキさんに近づいてきた

慌てたアキさんを見た

アルバイトの女性が申し訳なさそう

アキさんを見つめた


「本物ですか!?サイン下さい」

「握手をお願いします!?」

「ダークドラゴンの討伐に意見を!?」

「なぜこんな所に居るんですか?」


店に居た客が一斉に、、質問仕掛けた

ミラさんは驚いた顔で、その場を見つめていた


アキさんは慣れた口調で


「すみません、、余り集まらないで下さい」


険しい表情で、、圧力の有る喋り方で

周りの空気を圧倒させた


正直、、僕はビビッた

なんか、、すごいギャプだ

これもこれで悪く無いかも、、、


集まった客も、、即座に元の席に戻った

これが、、Sランク冒険者、紅葉の魔女 アキ

有名人って辛いんだな、、、


なんとか

3人用の席を確保した

円形のテーブルで、真ん中に

花瓶とよくわからない花が置いてある


店の壁には、、いろんなメニューが

貼ってあった



・痺れきのこシチュー

・ミノタウロスのヒレステーキ

・コカトリスの唐揚げ

・電気クラゲの混ぜ野菜

・オーク出汁のラーメン


見える範囲だけで、、やばい料理が多いな

オークやコカトリスどか

異世界系の小説で見たことあるぞ!?

美味しいのかどうか気になるな、、、


ほとんどの料理が大体小銀貨10枚って所か

うーん、、、安いのか?


悩みに悩んだ末

僕は、、痺れきのこのシチューを選んだ

他の2人も決めたそうだ


アキさんが店員を呼んだ


厨房で誰がアキさんの注文を受け取るかの

口論をしているのが聞こえた


結局、、、副店長が注文を受け取るに来た


「ご注文はいかがなさいますか?」

「痺れきのこのシチューで」

「電気クラゲの混ぜ野菜でお願いします」

「コカトリスの唐揚げで、あと大盛りでお願いします、、、」

「かしこまりました」


ミラさんは電気クラゲの混ぜ野菜で

アキさんはコカトリスの唐揚げを頼んだ、、、しかも大盛り、、、


大食い系かぁ、、、

これも悪く無いかも

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る