&α
「ただいま」
彼が帰ってきた。うれしい。
「見つからないね。やっぱ人気商品は」
かなり奥地のコンビニまで行ってきたらしい。わたしを置いていくな。ひとりにするな。
「ミントグリーン?」
「うん」
さっきまでいなかったあなたの代替品だとは、言えない。はずかしい。
「ミントグリーンはもう終わりました。次の時代はチョコミントですよ」
またよく分からないものに、はまったらしい。
彼がわたしではなくミントに夢中なのが、多少、腹立たしかった。わたしの恋心を返せ。チョコミントもよこせ。わたしはチョコミントも好きだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます