第3話 ホームレスの正体

 男が死体を発見して通報して駆けつけてきた警官に職質を受けることになった。

「まず、お名前をよろしいでしょうか?」

 と訊かれて、男は、

「筒井正孝といいます」

 というと、

「今日は、朝のジョギングだったんですか?」

 と聞かれ、

「ええ、そうです。今のこの時代なんで、朝起きるのが早くなったことで、運動不足からか、ジョギングするようになったんです」

 というと、

「じゃあ、会社に通勤されているんですか?」

 と聞かれ、

「最近になって、やっとテレワークの環境を会社が整えてくれたので、先週くらいから私もテレワークになったんです。だから、早起きの習慣は、時差通勤の時からありましたが、今はその時の影響からか、朝の目覚めが早くなり、しかも通勤時間がいらなくなったことで、余計に時間が余ったので、朝の誰もいない時間に、ジョギングをして、普段であれば目が覚めてから会社に出勤するまでの時間を睡眠に使うということをしています」

 と答えた。

「なるほど、帰ってから二度寝をするのであれば、これくら早い時間でないとダメですからね、それであなたが第一発見者になったというわけなのでしょうね」

 と警官は言った。

「その通りだと思います。さっきも言ったように先週からテレワークなので、それから毎日、同じ時間にこの公園を通ってジョギングをしているというわけです。今日は、ベンチに何かが置いてあると最初は思ったのですが、近づいてみれば、向こうを向いて寝ている人がいるじゃないですか。さすがにこの時期、何も羽織らずに横になっているというのは自殺行為ですからね。それで気になって行ってみたんです」

「なるほど、今の時期は本当に寒いですからね。この寒さの中で何も羽織っていないというのはあなたでなくても、気になると思います。被害者は向こうを向いていたんですね?」

 と言われて、

「ええ、そうです、だから眠っているのかと思ったんですが、動いている様子がなかったので、まさかと思って、声を掛けても返事がない。触ってみると、硬直しているので、ビックリしてこちらに向きを変えようとすると、この人がベンチから転げ落ちたというわけです」

 と、説明した。

 と、ここまで説明していると、遠くから、聞き覚えはあるが、なるべくならあまり聞きたくはないサイレンの音が近づいてきた。

 最初は救急車かと思ったが、どうも違っているようだ。パトカーの甲高いサイレンの音であり、考えてみれば、通報したのが、

「死体を発見した」

 ということだったので、出動してくるのは救急車ではない。

 救急車では死体を運ばないからだ。もちろん、救急車の中で患者が急変し、死に至っただ場合は仕方がないが、それ以外は救急車で死体を運ぶことはないだろう。

 そういう意味では、最初に警察に連絡したのは正解だった。パトカーから出てきた刑事と、鑑識の人によって、その場所は死体発見現場として確保される必要があるからだ。

 特にこの場合は、他殺の可能性もある。自殺の可能性もあるだろうが、警察としては、まずは他殺だと思うだろう。どちらにしても、変死であることに変わりはない。鑑識による調査と、司法解剖が行われるのは間違いない。

 そして、他殺という可能性が強ければ、所轄で捜査本部が設けられ、本格的な捜査が始まることになるだろう。

 刑事がやってきて、鑑識が手際よくバリケードを築いているのを見ると、いよいよこの事件が自分にとって現実味のあることなのだと実感する正孝であった。

 刑事が来てから、警官は質問を一時止めた。

「あとで、刑事さんから質問があると思うけど、もう一度同じ質問がされるかも知れないので、重複するのも何だから、とりあえず、ここまでにしておきましょうね」

 と警官がいうので、正孝も無言で頷いた、

 そういえば、刑事ドラマなどで、家政婦さんや第一発見者の人が、

「また、もう一度最初から言えってか?」

 と言って、立腹している光景をよく見た。

 まさにその通りなのだろう。

 真っ暗では何も分からないので、カンテラのような結構きつい照明をいくつも照らして、鑑識が詳細に調べていた。こういうライトの適正上、影になった部分と明るい部分とが結構違っているので、実際に立体感や見え方で、判別を間違えたりしないのかと、勝手な推測をしてしまう正孝だった。

「死亡推定時刻はいつ頃なんですK?」

 と、主任クラスの刑事が訊くと、鑑識は、

「そうですね。正確には分かりませんが、死後、六時間は経っていると思いますね」

 ということだったので、

「じゃあ、午後十時半から、十一時半の間くらいということで大体はいいでしょうかね?」

 と聞き返すと、

「ええ、その認識で間違いないです」

「死因は、やはりナイフに寄る刺殺でしょうか?」

 と訊かれて、

「ええ、間違いないと思います。首を絞められた様子も殴られた後もないようですからね。それに他に刺し傷もなく、一気に抉った様子から見ると、最初から一撃で致命傷を狙ってのことだったと言えるのではないでしょうか? おそらく、声を挙げる暇もなかったのではないかと思われます」

「ということは、即死だったということでしょうか?」

「そうですね、即死に近いと思います。でも、本来の死因とすれば、胸を刺されたことでの出血多量によるショック死ということでしょうね」

「そこに至るまでには時間が掛かるんでしょうか?」

 と聞くと、

「いえ、個人差はあるでしょうが、ほぼ即死と言ってもいいくらいの時間だと思いますよ。刺された本人がどう感じたかは、二度と話を訊くことはできませんけどね」

 と鑑識は言っている。

「なるほど、そういうことなんですね」

 という会話だったが、そこまで話をすると、二人の間に沈黙が流れた。

「この人はホームレスのようですね」

 まわりには、この男のこの日の食事だったのか、スーパーのビニール袋に残飯のようなものが入っていた。

 米粒も少し入っていて、最後にはお腹がいっぱいで食べきれなかったのかも知れない。

「おや?」

 と一人の刑事がそれを見て、急に不思議に思った。

 そして、そのまわりを少し見渡した刑事は、頭を傾げて考えていた。

「どうしました。清水刑事」

 と同僚の刑事に聞かれた。清水と呼ばれた刑事は、

「ああ、桜井君。あとで、このおにぎりも一緒に鑑識に回してくれないか?」

 というではないか。

「どうしてですか? この被害者が毒を盛られているとでもいうんですか?」

「いや、そうではないんだけどね。イヌがね」

 と言って、清水刑事がまわりを見渡すのを見て桜井刑事も見渡すと、なるほど犬が三匹ほど、こちらを見ている。

 そのイヌは先ほど、正孝に懐いてきた犬たちであったが、今は大人しく、ちゃんと少し距離を取ってお座りしながら、こちらの様子を見つめている。

「イヌですか?」

 と桜井刑事が訊くと、

「ああ、犬なんだ。彼らは首輪がないことから見て、この公園に生息する野良犬なんだろうけど、ここにおにぎりがこぼれているのに、決して食べようとはしないだろう? おかしいと思わないかね?」

 と清水刑事がいう。

「なるほど、でも、お腹が空いていないだけでは?」

 という桜井刑事に対して。

「桜井君の言う通りかも知れないけど、三匹いるんだよ。三匹が三匹ともお腹が空いていないというのもおかしいとは思わないかい? 一匹くらいは食べてもよさそうなものだけどね」

 と言った。

「分かりました。あとで科学班の方に回してみます」

 と桜井刑事は言った。

「それにね。もう一つ気になるのは、この死体はこのベンチに横になっていたということだよね? そのわりに、このおにぎりのこぼれている場所は、少し離れすぎているとは思わないかい? この被害者が胸を刺されて即死だったとすれば、もっとすぐそばにあってもよさそうな気がするんだけど、それを考えると、このおにぎりは、本当にこの被害者のものだったのかどうかも、怪しいものではないかと思うんだ。それに刺される前に持っていて、刺されてこぼしたのだとすれば、刺されてフラフラしているうちに、おにぎりを踏んづけるような気がするんだけど、おにぎりに踏まれた後も、ホームレスの足に、おにぎりを踏んだ痕もないだろう? それを思うと、このおにぎりは、被害者のものではないんじゃないかと思うんだよ」

 と、清水刑事は言った。

 清水刑事は犬の頭を撫でながら、いろいろ考えているようだった。

 桜井刑事の方は、清水刑事に比べれば、まだ新米なのか、少し落ち着きがないような様子だったので、それを見ていると、桜井刑事と目が合った。

 それに気づいた警官が、

「ああ、桜井刑事。こちらが今回の事件の第一発見者で、通報してくださった筒井正孝さんと言われる方です」

 と言って紹介してもらった。

「これはどうも、通報ありがとうございました。筒井さんは、その恰好を見るとジョギングをされていたんですか?」

 と訊かれて、

「ええ、最近の日課なんですよ」

 というと、

「偉く早い時間からのジョギングなんですね?」

 と聞かれたので、最近の会社の事情と、テレワークになったことで、生活のリズムが変わったことまで話した。

「そうですか、大変ですよね。サラリーマンの方も。リモートワークというのも大変でしょう?」

 と訊かれて、

「ええ、そうですね。何しろ通信回線の具合によって、なかなか難しいところもありますからね。書類を作っていて、会社のパソコンにリモートで入って作業していても、通信回線が悪いとそこで固まってしまいますからね。絶えず保存していないと、せっかく作ったり改修したりしたものが、パーになってしまうこともありますからね。それに会議の時亜土でも、決を採る時など、回線の具合で時間差ができて、忖度する人がいたりすると、公正な多数決ではなくなる時がありますからね。本当に困ったものだと思いますよ」

 と答えた。

「なるほどですね。我々現場の警察官は、なかなかそういうリモートには慣れていないので、事件が解決した後の調書だったり、報告書を作成する時などは、結構大変だったりもします。それに、警察にも結構重大なデータベースもあるので、そこにアクセスする時に集中してしまったりすると、なかなかうまく情報がすぐに得られなかったりするので大変ですね。そもそも警察って、アナログが主流だったので、なかなか難しいんですよ」

 と言って、桜井刑事はこぼしていた。

「でも、警察の人が捜査をするのは、地道な聞き込みだったり、現場の捜索だったり、容疑者を尾行したりするのが主流だと思うので、そこはなかなかデジタル化などできるわけもないので、大変なんじゃないかと思いますよ」

 と正孝は言った。

「ええ、その通りです。警察というところは、地道な捜査に基づいて得られた材料から、いろいろと推理して、容疑者を割り出し、証拠を見つけて、逮捕、そして事情聴取。さらに検察官から起訴してもらうところまでが我々の仕事ですからね。テレビドラマなどでは、逮捕するところまでしかなかなか描いてくれないですが。実はその後の方が大変なんですよ。時間との闘いであったり、事情聴取も行き過ぎはいけない。何しろ逮捕から先は。相手には弁護士がついていますからね」

 と、桜井刑事は言った。

 どうやら、正孝は話しやすいタイプなのか、桜井刑事はついつい余計なことを言ってしまったと思い、すぐに我に返った。

 正孝の証言は、さほど重要なものではなかった。

 それよりも、桜井刑事が気になっているのは、清水刑事が指摘した、おにぎりの件だった。そのことをボーっと考えていた桜井刑事に、正孝も少し不審に感じ。

「どうされたんですか? 刑事さん」

 と聞くと、

「ああ、いやいや、ところで筒井さんは、いつもこの公園をジョギングされるんですか?」

 と言われて、

「ええ、ジョギングの時もあれば、散歩の時もあります。特に私のはジョギングと言っても歩いている時もありますから、服装も見た目スポーティですけど、本当にジョギングしている人は、もっとピッチリと身体にフィットした服を着るんじゃないですかね。水泳選手のようなですね」

「そうなんですね。筒井さんは、散歩やジョギングをする時、いつもまわりを意識しながらされているんですか? いえね、今日も気になったから、死体を発見されたんでしょう? いつも気にされているのかな? と思ってですね」

「ああ、そういうことですね。私の場合はあまり気にしていないかも知れませんね。そもそも、嫌なことを忘れたいとか、何も考えたくない時に散歩やジョギングをするんです。散歩にしてもジョギングにしても、大切なのは呼吸何ですよ。呼吸というのは、決まったスピードでするものでしょう? 普段は気にしない呼吸を気にするということは、それだけ他のことを考えていないという証拠にもなると思うんです。もし何かを考えているとすれば、楽しかった時のことを考えているかも知れませんね」

「私もその気持ちは分かります。警察のような地味で、しかも地道な仕事をしていると、何か別のことを考えていて、上の空になることもあるんですよ。本当はダメなんでしょうけどね」

 と言って、桜井刑事は笑った。

 さらに、桜井刑事は続けた。

「じゃあ、この公園はいつも来ているとしてお聞きしたいんですが、この公園はホームレスは多いんですか?」

 と訊かれて、

「私がいつも来る時間には、ほとんど見たことはないですね。以前は結構いたという話は聞いたことはあったんですが、私が散歩を始めてからは、あまり見かけないですね」

「いつ頃からここで?」

「そろそろ半年くらいですかね? ほら、昨年から巣ごもり状態になったじゃないですか。世間がですね。で、私もその頃はまだ出勤していたので、この公園に来ていたのは、五時半くらいだったんですよ。そのくらいの時間では、私以外にも散歩する人が結構いましてね。ほら、今もそろそろ増えてきているでしょう?」

 と言ってまわりを見ると、なるほど、確かに数人がジョギングや散歩をしている。

 そして、ほとんど皆が興味深げにこちらを覗いているではないか。

「じゃあ、あの中に知っている人もいるわけですか?」

 と訊かれて、

「そうでもないですよ。皆人に関わらず自分だけの散歩ですからね。ほぼ会話もなしです。もっとも、今は会話も厳禁ですからね」

 と言われ、桜井刑事も、

「もっともですね」

 としか言いようがなかった。

 少し間があって、桜井刑事が続けた。

「被害者を見たことはありましたか?」

 と訊かれて、

「あったかも知れませんが、暗いし分からないですよね。私が来る時間というのは、本当に道には新聞配達のにいちゃんか、タクシーくらいしかいませんからね。夏と違って四時半というと、まだまだ真夜中の部類じゃないですか?」

 と言った。

「そうですか。何しろ被害者がホームレスということもあって、身元が分かるものがありませんからね。今のままだと、身元不明者ということになってしまい、捜査もなかなかうまくいかず、このままだと、無縁仏として葬られてしまう可能性がありますからね。せっかくだから、親族の方が分かればと思ったんですよ」

 と言って桜井刑事はうな垂れていて。

 桜井刑事は優しい人なのだと正孝は思った。

「じゃあ、このあたりにホームレスのたまり場になっているようなところはないんですか? 例えば河川敷の端の下とかですね」

 と正孝は訊いてみた。

「このあたりの河川敷は、この間、ちょうど架橋の工事があって、その時に下にいたホームレスが一斉退去になったんですよ。その中の何人かは、生活保護を受けてアパートに移りましたし、他の街に移った人もいるようですね、とにかく、散り散りバラバラになっているみたいですね」

 と桜井刑事がいうとm、

「それじゃあ、生活保護を受けている人に聞いてみるとか、役所の生活支援部のようなところに聞いてみるとかできないんですかね?」

 と正孝が聞いたが、

「それはもちろん、そのつもりでいるんですけどね」

 と言って、少し黙った。

 それを見て正孝は少し不審に思った。

――ひょっとすると、桜井刑事はこの俺がこの男のことを知っていると思っていて、それを俺の口から聞きだそうとしているんじゃないだろうか?

 と思った。

 それはすなわち、自分が疑われているということであり、少し気分が悪かったが、それも分からなくもない。犯罪捜査の鉄則で、

「第一発見者を疑え」

 というのもあるからだ。

 しかし、相手はホームレス。殺すなら、こんな衆知の目に晒すようなことをしなくても、どこか分からないところに隠したって、結局、誰も捜索願を出すことはないだろうから、こんな危険を犯してまで、自分が第一発見者になる必要はサラサラないだろう。

 死体が発見されなければ困るという場合で一番考えられるのは、

「遺産相続絡み」

 であろう。

 このようなホームレスに遺産相続もあったものではなく、しかも、犯人と思しき人は、あくまでも、遺産の相続人の一人でなければならない。遺産相続人が殺し屋でも雇ってやるならいいが、今の世の中でそんなことがあるのもおかしい。

 人を殺すのだから、相当な報酬がいるだろうし、下手にやらせて、一生揺すられることになるかも知れないとも考えられなくもない。それを思うと、殺し屋はありえないだろう。

 何にしても、

「このホームレスの正体が一体誰なのか?」

 そして、

「この男が殺されなければならない理由は何なおか?」

 さらにいうと、

「この男が殺されることで一番得をする人は一体誰なのか?」

 そのあたりが焦点になるだろう。

 最初の二つが分からない限り、三つめが分かるはずもない。それを考えると、まずは、この男の正体が一体何者なのかが問題であった。

 ただ、今の段階で分かることは何一つない。

 公園で人が胸を刺されてベンチに横になって死んでいた。その男は風体からホームレスと思われる。発見されたのは早朝であり、殺害時刻は昨夜未明ということか。

 争ったような跡もないが、ただ、胸を一撃で刺されていることから、即死だったのではないかと思われる。

 もう一つ気になることとして、この男がこぼしたのではないかと思われるおにぎりを。野良犬が食べなかったことだ。他の残飯は食い散らかしているのに、おにぎりだけを食べていない。イヌの嗅覚が何かを知らせているのだろうか?

 ただ、人間の毒であれば、犬は食べるのではないだろうか? ミステリー小説の中で、青酸カリの効き目を試すために、何かに混ぜて、犬に食べさせたなどという話を見たような気がした。

 その話自体が、犬の嗅覚を意識せずに、ただの実験台としてイヌを選んだだけだということも考えられる。とりあえず、鑑識の結果次第ということであろう。

 そしてなんといっても、この事件で今のところの謎は、前述のように、この男が誰なのかということ、なぜ殺されなければいけないかというその理由。そして、この男が殺されることで誰が得をするのか? ということ、

 いや、まだ自殺ではないかという問題も残っている。

 それらを考えると、事件の真相が分かるまでにはかなりかかりそうな気がする。とりあえず、殺人として捜査は始まるのだろうと、正孝は思った。

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