第3話

まず、ミラが来るかどうかだ。

ミラは赤い、チェックというちかちかした四角がたくさんある模様のワンピースを着た女子だ。

男子の友達は学校の休み時間にせいだいにいっしょにあそぶのでいい。

ミラは、なんというか、近所のおさななじみだ。

だから仲良くする。

その日は森の入り口より少し先に用意しておいた聖剣エクスカリバーを持って、しっかりと握り、おなじく木でできた樹木、ふくろう君にはまだまだ森の入り口なんて林みたいなもんだ。坂道とか、勾配とか。生えているキノコや雑草で自分が家からどうすれば早く戻れるか、すぐわかる。

ミラはそのところ、すこし苦手みたい。


「おとこは狩りをしていたから村の位置や獲物との距離がわかるんだよ!」


「だったら!わたしは草木の名前がわかるわよ!よもぎだって見分けられるしおばあちゃんとよもぎもちだってつくれるだから!」とミラはとにかく怒った。


ミラは迷子になったことはないけれど、ふくろうはある。そんなふくろうを探しに行ったミラはさんざん知っている森のはんいをさがしまわり、そのあいだにふくろうはぶじ帰宅。ふくろうの捜索を諦めたミラはおとうさん、おかあさんに、こっぴどくおこられたことがある。


「アンタをさがしに森で夕方六時までがんばったのに!」

その時は冬で暗くなるのが早かった。それなのにしっかりもどってこれたミラはじっさいはあたまがいいんじゃないか?

森もこくふくできてもちもつくれる。

今のところ、森で遊ぶ事があるのはミラだけ。それが、なんだろう、おんがえし、じゃなくて、しゃざい。


きょうは、おかしな事が起きた。

まだミラが来ていないのに。

ほんものの、梟が森に落ちていたのだ。めをつぶり、立ったような状態で。


「ふくろうだ……」


白くもあるし、目は紅茶のパックをマグカップの中でずっとほうちしたような色。全体的には、茶色もあるけれど、目を開けたり、つぶったり、三メートル離れたところから観察しても逃げない。


「うわあ、ミラ、いますぐこいよ……」

めったに見られないよ。梟なんて。


すると、まるで人間の病人が具合の悪くなるみたいに、その梟はさああっ、っとおどろくべきことにからだをまっしろに色を変色させた。

そして……

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