カシオペア
カシオペアは言いました
私こそが世界の秘宝
真昼に賛美カシオペア
海の底 声高らかに
それから月夜に聞かせるの
真夜中 賛美カシオペア
さざ波の夜空
踊る歌うミュージカル
あら あら 不憫人魚姫
カシオペアは禁断の果実
傲慢な誘惑
私の魅力はヴァリアブル
カシオペアは言いました
宇宙の頂に私はいるの
白昼 踊るカシオペア
海の劇場 軽やかに
それから夕日に背を向けて
ポセイドンのため息
賞賛を奏でるシンフォニア
さあ さあ 祝え人魚姫
カシオペアは世界の花嫁
傲慢な福音
女神を超えるファンタジア
カシオペアは言いました
違いの分からない雑魚共よ
こんな狭い海などよりも
広く 清く 美しく
カシオペアは許してあげる
彩りなさい 歓びなさい
カシオペアにはたどり着けぬが
慈しみなさい
不可侵のカシオペアに
カシオペアは輝いていた
傲慢に自分を信じて
カシオペアは煌めいていた
傲慢も
嘲笑いは泡ぶくに 霞む朝日に溶けていく
人魚姫の
カシオペアは眩しすぎたのだ
終わる海の彼方
永劫の星
カシオペア
雲下うさぎの自由詩 雲下うさぎ @kumosita
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。雲下うさぎの自由詩の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます