君の色

@AI_isekai

君の色

今まで見たことのない色。


――誰だろう


入学式の日に見た君の姿は、本当に綺麗だった。いつから、君のこと以外を見れなくなったんだろう。


授業中も休み時間も放課後もずっと君を見ていたいし、君のことを考えていたい。

他の皆も俺に優しいし素敵な友達だけど、君に言われたいんだ。「好き」ってさ。


君は、何をいつも考えているんだ?

俺のことを見て、何を考えているんだろう。


君も俺のことを考えてくれてるんだったら、嬉しいな。


――そう思っていたのに


いつからか君は、俺から必要以上に距離を置くようになった。話すことも減って、まるで俺のことが嫌いになったように。


どうしたんだ?


そう聞いたこともあった。返事は、心配しなくていいよ。優しい言葉で、そういわれた。女の子の心配しなくていい、は心配しないといけない。って言われたこともあったな。

でも、実際こんなこと言われたら...嫌われたくないから、好きだから、心配はしてても行動することが怖いよ。


――はじめての気持ちなんだ、もっと大切にしたい


のに、それに矛盾するように君とずっと居たくなってしまうんだ。


俺は、今までこんなことを想ったことも無かった。

これが、胸が高鳴るってことなのかもしれない。


胸が鼓動を強く打つ、君が離れていけば胸は痛く締められる。君が近づいてくれば胸は熱く強くなりはじめる。


君に狂わされたんだ、責任ぐらいとってよ。


俺は普通になれたんだ、君のおかげで。



君はどうなんだ?僕にとって、特別な君は俺のことを特別だと思ってくれているのかな?


――嗚呼、この気持ちはどうすれば良いんだよ。


君は僕を嫌っていて、叶わないのに、どうして君を好きになったんだろう。


「君のことが好きだ」


どうせ、それを伝えても断られるんだろうな。


友達にも戻れない、距離はさらに離れる。そう、思って行動できない俺自身が嫌になる。

君の人生、恋を邪魔したくない。って思ってるのに、結局は君を俺のものにしたいって考えてるんだから。嫌になっても仕方ないよな。


だから、この思いはずっと俺の心の中で……

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