第64話 健一さんと海デート! 晩御飯どうするっすか?

 真緒とあの後丁度お昼という事で焼きそばを2人で食べ、真緒と一緒に散歩したり貝殻を集めたり…真緒が少し離れたところで釣りをしているを見かけ『釣りっすよ!やってみたいっす!』というので近くで釣竿と餌をレンタルし釣りまくるなど3時間程遊んだ。


 普段外ではしゃいだりしない俺からしてみると明日は筋肉痛で動けないんじゃないかと危惧している。だから敢えて今日真緒と満足するまで遊び尽くして明日身体が動かなくてもいいだろう。


 そんな非力な自分の事を考えていると一緒にレジャーシートで座り休んでいる真緒が話しかけてきた。


「健一さん、晩御飯どうするっすか?」

「晩御飯なー、ホテルの1階にあるお店で済ませようかなって考えてるけど、真緒は何か食べたいものあるのか?」


「食べたい物って言うよりも、私はBBQしてみたいなって思ってるっす」

「おっ、それも良いな」


 BBQは真緒が夏休みにしたい事の中にあった物で、海でって言うのも雰囲気があっていいかもな。


「わかった。じゃあ食材とか買わないとだし、一度ホテルに戻って着替えるか」

「了解っす!」


 俺と真緒はレジャーシートなどをレンタルしていたので返し、ホテルに戻り着替えている。


「あ、健一さんBBQセットはどうすんすか?」

「それならさっきの海の家でレンタル可能だったよ」


「ほんとっすか!?見てなかったっす」


 レンタル可能と書いてあったが小さい文字でだし、真緒が見逃すのも分からなくない。


 因みにお昼を食べる前、席に真緒を残し注文をしに行った時に前の人がBBQセットの予約をしているのを見かけてから知ったのだけど。


 真緒がBBQをしたいというのなら買い物に行く前に予約しておいた方が良いかもしれない。


「それじゃあ行こうか」

「はいっす!」


 真緒に手を伸ばすと元気な声で返事をし強く握ってくる。買い物は近くにあるスーパーに行くことにして、買い物をする前に海の家でBBQセットを予約して向かう。


 BBQをするのは子供の頃以来なので、何を買えばいいのか悩む。高いお肉とか普段食べない物とかがいいよな。でも、定番も捨てがたい…


「健一さんお肉何にするっすか?」

「そうだな、タンとか豚トロとかかな」


「それもいいっすね。うーん」


 真緒はお肉の焼肉コーナーで何を買うか悩んで唸っている。俺もどれにするか見てみると、BBQお肉セットとして色んなお肉が入っている物もあり、複数種類を買えば色んな肉楽しめそうだしセットを買うべきだろうか。


 俺がタン塩の入ったセットを手に取ろうと手を伸ばしたところで隣にいた真緒から待ったが入る。


「健一さん、ネギタン塩だけの奴買って他のはこれしてみないっすか?」


 そう言うと真緒はどこから取って来たのか、大き目の袋を俺に見せてきた。


「チーズ?」

「そうっすよ!修学旅行の時にチーズがお肉に滅茶苦茶合うの知ったっすから、次は炭火焼でと思ったんすけど…どうっすか?」


 真緒が持ってきたのはチーズフォンデュ用濃厚チーズの袋だった。修学旅行の時はに食べたのは普通の焼いたお肉に濃厚チーズという掛け合わせ。だが、真緒が提案して来たのは炭火焼でという…そんなん絶対にうまいやん。


「いいな、じゃあ今日はチーズフォンデュに決定で」

「流石健一さん話が分かるっすね」


「真緒の提案が魅力的過ぎたんだよ、じゃあタン塩辞めてもいいかも」

「タン塩は買いましょうよ、チーズの準備が出来るまでお口寂しいっすからね」


「それもそうか、じゃあ入れておくな」


 俺は持っている籠の中に真緒が持っていたチーズとネギタン塩を入れたり、他の食材を見たりして一通り必要な物が揃った。チーズを溶かす物に関してはキャンプなどで使用される小さなフライパンを買いレジへと足を運んでいく。


「あ、健一さんすみません。トイレ行ってもいいっすか?」

「うん、会計済ませておくよ」


「ありがとうございますっす」


 一言お礼を言うと真緒はトイレに行った。その間に会計を済ませようとセルフレジに向かうのだがその途中である物を見つけ、ついでに籠に入れて真緒が帰ってくる前に会計を済ませるのだった。


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ここまで読んでいただきありがとうございます!


次回:第65話 健一さんと海デート! いざBBQっす!


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新作始まりました!

『傷心中に公園で幼馴染の妹を段ボールから拾ったら、めちゃくちゃ世話してくれるようになった』

https://kakuyomu.jp/works/16817330662341789174


甘々作品なので気になれば是非読んでいただければ幸いです!

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