⑥ スロースタート
ピーター・ジャクソン監督は『スターウォーズ』が大好きで。
「俺もいつかこんな映画撮りてえ~」って思いつつ本当にやっちゃったのが
『ロードオブザリング』だそうです。
自分も思ったんですよ。なんっか似てるな~って。
前述の話を後で知って、めちゃくちゃ腑に落ちた。
要はストーリームーヴ───大筋の展開というのか
もっと言えばスキームがもう「轍を踏む」そのまんまと言いますか。
(個人の感想です)
素直に往年のヒット作に倣うことは
作品の完成度を高める上でも重要であるとの証明にもなってますね。
ちょいと脱線ですが。
自分、どっちも大好きです。
そんな自分が思う、両作品の一番似てるところというのが
「第一話のスロースタートっぷり」(LOR1=SW4の意)
両作品ともめーっちゃスロースタートなんですよね。
ゆーっくりキャラ紹介して、ゆーっくり世界観見せて
の~んびりと展開する。主に最初の一時間ぐらい。
ただですね。
映画は小説と違って、スローでも許されるんですよ。
手を使わずとも勝手に画は進むし
役者さんの表情、所作の細かいニュアンス、声
大道具小道具の美術的部分、音楽などなど……
情報量が圧倒的だから
見どころさえ作れば飽きてるヒマなんてない。
しかし小説の、特に活劇の場合についてはですが
「文字だけのエンタメ」というハンディキャップを背負っている以上
読み手をスローに引いてどうする!
ってなります。
「後から面白くなる」なんて言い訳は通用しない。
読者は読者の意志でページをめくらなければならない。
映画、動画のように興味が無くても勝手に進んだりしない。
貴方の物語の都合も未来も知らんし
貴方の人となりすらも知らんから情も無い。
どう転んでも
「今すぐ面白い」
しか必要がないわけです。
書き手は書き手の都合に甘んじてはいけない、ということなんでしょうなあ。
シビアや。シビアすぎる……
『第一話切り』に『ブラバ(※知らない方は検索で)』
書き手なら、第一話PVと第二話PVの格差にお悩みのかたも多いでしょう。
何が原因で二話目を捲るに至らないのか。
話がつまらないのか。
言葉選びが拙いのか。
話が難しいのか。
言葉がめんどくさすぎるのか。
いやいや。
「読者
それだけなんですよね……(ちーん
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