⑦ 「面倒くさい」を楽しめるか

 スイカが苦手なんですよ。


 味は好きです。

 むかーしタイに行ったときに宿泊先で飲んだスイカ100%ジュースの味、忘れられないなあ……


 要は種が面倒くさいんですよね。

 真夏キンキンに冷やして食べるのが最高なのに、口の中でモゴモゴやってる内に意味がなくなる﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅


 でも種無しスイカってぜんぜんおいしくないし。

 めんどくさいなこの人。



 同じ理由でカニも苦手。手間と味への欲求が釣り合わない。

 ……いや、ウソ。味もそんなに好きでない。

 別に強いて食べなくても生きていける。

 カニカマとか、カニ風味ケミカルでも全然OK。



 脱線。

「全然」の後は必ずしも否定でなくてはならないという国語ルールは無いんですね。

 今時日本語かと思ったら、返って今の用法の在り方がスムーズだったという。



 復帰。

 異世界モノが結構好き。

 でも文章で読むのは嫌なんですよ(やっと本題に近づく


 なので書籍で読むことはまずない。ラノベ作品さえも。

 全部漫画で読みます。


 漫画アプリで連載作品を購読しています。

 で、中にはめちゃくちゃ続きが気になるものがあるんですよね。


 漫画化しているような作品は

 往々にして『小説家になろう』辺りで原作が公開されてたりします。 

 続きがそこに書いてあります。

 無料です。ログインの必要すらもありません。

 

 でも読みませんね。

 徹底的です。


 ただしこの場合


「既に映像含む作品ニュアンスを漫画で手に入れちゃってるから、『思ったのと違う』になりたくない」


 という理由もあります。


 ハリー●ッターなんかは世界的に『原作派』と『映画派』の論争(までもいかないが)あったりしますよね。


 そんな好きじゃないし原作未読な自分からすりゃ、原作派は細かすぎるし自分の脳内理想を投影しようとしすぎじゃね? とか思ったりす───(遅い自粛




 文章を読むのが好きかどうか、抵抗なく受け入れられるか否かは

 育った環境も大きい、的な話は以前にも書きました。


 要は『文章に触れる手間』自体を愛せるかどうかじゃないですかね。

 そういや単行本のブックカバー集めるの趣味な友人が居ますわ。まさにそれ。



 小説に限らず、何でも手段と過程も含めて楽しむことが肝要なのはわかります。


 故障が多いヴィンテージカーを、自分で修理しながら乗り続けるとか。


 カニも柳宗理デザインのカニフォーク使ってますぐらいこだわってるとか。

 

 スイカも種をぷっぷやること自体に情緒を想うべき……とかね。






 

 ごめん。


 スイカジュースでいいです。

 

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