③ 関心が持てない

 思いっきり〝ぶっちゃけ〟です。

 

 い、今から書くのは本当に自省ブーメランだからさ……

 投げたのはどうせ自分に戻ってくるんで、途中で掴んでこっちめがけて縦に投げたりしないでね。



 関心を引くことが何にも起こらないんですよ、何にも。

 第一話冒頭の数行に。


 背景は真っ白(雪景色って意味ではない)

 臭いも味も色彩もかたちすらも無い

 キャラが立ってない(棒立ち)

 フックのある表現が無い

 おっと思う言葉が無い

 いきなりの凝った固有名詞どーん(ブリュンヒルデ・ザッカーバーグ王妃とか)

 字がめっちゃ詰まってて1ページ1万字だったり(※面白ければ別)

 

 ……目は絶壁大滑走でそっと閉じ。

 つまり引き(惹き)が無いんです。


 

 キング●ムの麃公将軍じゃないですけどね。

 冒頭はしっかり火をつけてくれませんと、読み手が燃えるように。



 だってさあ……


「他人が書いたことは、所詮は他人事」


 なんですよ。

 不謹慎ですが最低、対岸の火事レベルには持っていかないと目すら引けない。



 かといって。


 第一行目に


「魔王───っ!!! これで終わりだあ───っ!!!

 勇者剣っ! 『絶・殺・ブレイブインパクト』ォ───ッ!!!」


 とか書けばいいんじゃあないんですよ。

 それは火付けじゃなく単に勢いです。


 ただ「これで終わりだーっ」に引っ張られる人だっているわけですよね。

 その人は既に火が付いちゃって読み進む。



 じゃあ読み進んでもらうためには

 ページを開き、冒頭に勢いがあればそれでいいのか。


 かといって、関心層だけを狙って書いても

 所詮はニッチな範囲(少ないpv)にしか収まらないのではないか。


 やっぱり誰が読んでも


「……おっ!?」


 って関心を引ける文章力や語彙力が大事になるんじゃないでしょうかね。

 多数派を抱え込むための技を鍛えると言うんでしょうか。



「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した」


 の名作。

 はっきり言ってこの出だし、まったくわけわかんないです。

 なのに、どこか非日常だし何かが起こりそうなのは、はっきりと伝わる。

 引き(惹き)は十分です。


 すごいですよね文豪とかプロって。

 こんな読書苦手を喧伝し続ける人間さえも巻き込むんですから。


 最後まで読むかは別だけど。 

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