2023 03 24

 先週の先週の先週の続きです。日本犬「メリ」(登録名は雛菊号)は、11匹の子が生まれました。四国犬は普通は3~5匹なのですが、親父の同級生の獣医Hさんが、アメリカで開発された豚の子がたくさん産まれる注射があるから試してみないかと云ったところ、子犬が11匹生まれてしまいました。1匹は死にましたが、10匹は育ちました。死んだ子犬はメリが慌てて踏んづけたようでした。

 獣医のHさんは、豚の注射にも効くという事で、獣医師学会に論文を書いたところ、博士号も取ったという事でした。これは、今で云うところの「排卵誘発剤」でした。豚も犬も哺乳類であり、たぶん、人にも効くという事で、1960年代に「排卵誘発剤」が普及されたのですが、もしかしたら、「メリ」も少しは関与しているかもしれません。

 10匹の子犬は、3万円で買って、合計30万円になったのですが、雛菊さんの帯もあり、多少赤字になったそうです。それよりも、10匹の子犬を育てるのが大変で、最後の一匹を売って、親父はブリーダーはやめました。懲りたのでしょう。

 メリは、排卵誘発剤と四国犬(絶滅危惧種)の普及で、社会に貢献したのではないかなと思っている次第です(少なくとも私よりは)。

  ちなみに、メリは、20歳の天寿を全うしました。


  追伸 WBCサムライジャパン優勝、おめでとうございます :-P 



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